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地震の初動対応は何をするべき? 身の安全を守るには 消防庁が「地震に対する10の備え」を紹介

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

落ち着いて行動できるよう、地震への日頃の備えが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
落ち着いて行動できるよう、地震への日頃の備えが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 宮崎県で8日、震度6弱を観測する地震が発生しました。それを受け気象庁は、「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表。巨大地震への注意を呼びかけています。もしものときに落ち着いて行動できるよう、東京消防庁の公式X(ツイッター)アカウント(@Tokyo_Fire_D)は、地震への備えについて紹介。どのようなことを準備しておけばいいのでしょうか。

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発生したらどうするか…家族との話し合いを

 災害への意識の高まりにより、普段から地震への備えとして、非常用持ち出し袋などを常備している人もいるでしょう。命を守るためにも、日頃の備えが大切です。実際に、どのようなことに注意すればいいのか、東京消防庁の投稿を参考にしてみましょう。

 投稿には画像が添えられ、「地震に対する10の備え」として、「身の安全の備え」「初動対応の備え」「確かな行動の備え」の3つの項目に分けて解説しています。

○身の安全の備え
・家具類の転倒・落下・移動防止対策をしておこう
・けがの防止対策をしておこう
・家屋や塀の強度を確認しておこう

 在宅時に地震が発生したときに注意したいのが、家具などの転倒によるけがです。東京消防庁の公式ウェブサイトによると、地震のけがの原因の約30~50%が家具の転倒・落下・移動によるもの。場合によっては火災発生にもつながるため、パソコンやテレビ、棚などはしっかり固定しておきましょう。

 また、避難の妨げにならないよう、自宅敷地内のブロックやコンクリートなどの塀が倒れないために必要な補強をするのも大切です。

○初動対応の備え
・消火器の備えをしておこう
・火災発生時の早期発見と防止対策をしておこう
・非常用品を備えておこう

 火災予防条例により、すべての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務づけられています。火災の早期発見のためにも、住宅用火災報知器の設置が必要です。火災を発生させないためにも、普段使用しない電気器具は差し込みプラグをコンセントから抜いておくこと。消火器の備えも大切です。

 また、非常用品は、夏の暑さや冬の寒さなど季節を考慮したものを準備しましょう。連絡を取り合えるように、スマートフォンの予備バッテリーの備えも欠かせません。必要なものをまとめて、置いておく場所も決めておきましょう。

○確かな行動の備え
・家族で話し合っておこう
・地域の危険性を把握しておこう
・火災知識を身につけておこう
・防災行動力を高めておこう

 家族と離れて暮らしている人は、大地震が発生したときにどこへ避難するか、安否確認の取り方などを話し合っておくのも大切です。自治体から配布された防災マップを確認し、災害時の危険箇所なども共有。もしものとき安全に行動できるよう、身近な場所について知っておくと安心できます。

 さまざまな情報があふれていますが、自治体や消防署などが発信する正しい情報を身につけましょう。また、防災訓練に参加して身体防護や避難要領などを把握し、防災行動への意識を高めるのも大切です。

(Hint-Pot編集部)