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「日本の先生は、文字の修正が細かすぎる!」の声の一方で ハワイの教育はおおらかに見えるけれどスパルタ? 通知表の細かさに驚き
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アメリカ・ハワイへ10年前に移住し、ロコ(地元民)と結婚することになった45歳の主婦ライターのi-know(いのう)さん。高齢出産の末、誕生した子どもたちは現在、小学2年生の7歳男児(通称・ロコ男)と、飛び級でキンダーガーデンに進級予定の4歳女児(通称・ロコ美)の2人です。普段は現地の学校に通っていますが、夏休みは一時帰国し、日本の幼稚園や小学校に行っています。その経験を通して、このコラムでは日米の子育てや、i-knowさんがそれぞれの学校生活で「ここが変だよ」と感じたこと、逆に「いいね!」と思った点などをご紹介。第3回は「ハワイの通知表」についてです。
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評価が8段階もあるハワイの通知表
私(40代)が小学生だった30数年前と、現在の日本の小学校の成績表は、大きく変わっているようですね。学校によって違いはありますが、多くの場合、各教科に3~5個の評価項目があり、それに対して「よくできる」「できる」「もう少し」といった3段階の評価がつくそう。国語=「良い」、算数=「普通」と、教科ごとに3段階評価しかなくシンプルだった私の時代よりも、とても細やかに評価がなされているんですね。
さて、アメリカ・ハワイの成績表はというと、最初に受け取ったときは“わけわからん状態”でした。3段階評価の日本に対し、ハワイはなんと8段階。
たとえば、一番良い評価は「ME」=Meets with Excellence(大変素晴らしい)になるのですが、8段階を上から下まで日本語訳してみると、次のようになります。
1. 大変素晴らしい
2. 熟練した技術がある
3. 発達している途中
4. 熟練しているとは言いがたい
5. 良好
6. 良好でない
7. 今学期は実践していない
8. 先生のコメントを参照
評価が細かすぎやしませんか……? しかも、3の「発達している途中」と5の「良好」を字面だけで比べると5のほうが印象は良いですし、4の「熟練しているとは言いがたい」と6の「良好ではない」の違いもよくわかりません。
ちなみに、英語のリスニングやライティング、算数のテストはコンピューターを使って行われるので、キンダーガーデン生である5歳から自前のヘッドフォンを学校に持参します。コンピューター操作が苦手な子は計測不可能となり、成績がつかないのだとあるママ友が話していたので、正確な能力を測るのは5歳ではまだ難しいかもしれませんね。
コンピューターでテストをすると、先生がデータ管理できて楽なのでしょうが、親の私がテスト内容を目にすることができません。点数こそ知らされはしますが、間違った箇所を復習することができないのが難点です。