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英王室のクリスマスプレゼントの“真実” ヘンリー王子がウイリアム王子にくし エリザベス女王にシャワーキャップ
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安価でユーモラスなものを選ぶのが伝統 キャサリン妃や故ダイアナ元妃は知らずに真剣なものを贈る 英紙報じる
12月も中旬となり、クリスマスももうすぐ。先日、チャリティ団体「ファミリーアクション」の活動に参加したキャサリン妃のグリーンのセーターに赤いダウンジャケットというクリスマスカラーコーディネートが話題となったが、そんな年の瀬を迎えて、英国のロイヤルファミリーはどんなクリスマスを過ごすのだろうか。特にお互いに贈り合うプレゼントの中身はロイヤルファンでなくても気になるところ。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」がそのびっくり仰天の中身を明かした。
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毎年クリスマスにはロイヤルファミリーが英国東部のノーフォーク州にあるエリザベス女王の別邸「サンドリンガム・ハウス」に結集することはよく知られている。そこで世界で最も有名な一家はどんなクリスマスプレゼントを交換するのだろうか。
王室伝記作家のロバート・ジョブソン氏が「エクスプレス」紙に語ったところによると、王家では先祖の習慣を今もなお残しており「クリスマスイブにプレゼントの交換をする」という。
ジョブソン氏によると、王家内で交換されるプレゼントは「決して高価なものではなく、安価でユーモラスなものばかり」だそうだ。
その代表例は、お茶目なヘンリー王子が、かつてウイリアム王子に贈った「くし」のセット。兄の髪の毛が薄くなったのをからかうプレゼントだったという。ちなみにヘンリー王子は以前、エリザベス女王に「シャワーキャップ」をプレゼントしたことがあるという。その髪を濡らさないためのビニール製のキャップには「人生は厳しい」との文字が印字されていたというから驚きだ。
またアン王女は兄のチャールズ皇太子にレザーの便座カバーをプレゼント。海外にも持って出かけるほど、このプレゼントが気に入ったという。
ダイアナ元妃は初めてのロイヤルクリスマスでこうした王家内のプレゼントの伝統を知らずに、アン王女にカシミアのセーターを贈ったという初々しいエピソードもある。
それはキャサリン妃も同じで、初めてのロイヤルクリスマスでエリザベス女王にどんなプレゼントを贈るか「悩みに悩んだ」という。そして考え抜いた結果、キャサリン妃の祖母のレシピで手作りのチャットニーをプレゼントした。チャットニーとはクラッカーやチーズとともに食すスパイシーなジャムのようなもので英国のクリスマスには欠かせないもの。これも冗談プレゼントの伝統を知らなかった新妻らしい贈り物だった。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)