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「琵琶湖に龍が舞い降りた」 写真家がとらえた奇跡の一枚 毎日撮影に挑み始めたワケ
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「琵琶湖撮影の魅力は、毎日表情が違うこと」
辻田さんが写真を始めたのは8年前。そして、琵琶湖を毎日撮ると決めて活動を始めたのは2年ほど前からです。
「2021年に生まれた息子の名前に『琵琶湖の夕日のように、優しく周りの人に希望を与える人になってほしい』という思いを込めたことがきっかけで、その景色を、生涯をかけて撮り続けようと思いました。息子が大きくなったら、『これが君の名前の景色だよ』と話せたらいいなと思っています」
用事などで県外に滞在しているとき以外は、雨や雪が降っても基本的には毎日、琵琶湖へ行って撮影をしているという辻田さん。これまでに撮影した琵琶湖の写真は、ショット数は数え切れませんが、作品として仕上げた枚数は1000枚を超えているといいます。
「琵琶湖撮影の魅力は、毎日表情が違うこと。飽きることがまったくありません。撮れ高を気にすることもほとんどなく、ただ癒やされに足を運んでいるようなところもあります」
辻田さんは、写真には希望があると話します。
「琵琶湖の写真に限った話ではないですが、たとえば撮り手がその日、どんなに落ち込んでいても、どんなにイライラしていたとしても、実際には琵琶湖しか写りません。何度シャッターを切ってもです。自分はダメだという世界も写らないし、あいつが悪いという世界も写りません。悩みの多くは自分の中にしかなく、目の前にはただ琵琶湖があるだけ。そこに私は希望を感じながら毎日撮影しています」
辻田さんはアウトドアクリエイターチームHikU(hiku_story)の一員としても活動中。また、素晴らしい作品の数々は、自身のインスタグラムアカウント(shinya_tsujita)でも紹介しています。これからの作品も楽しみですね。
(Hint-Pot編集部)