世界的な日本食ブームで、日本を訪れる外国人観光客の多くは、自国でも日本食を食べたことがあります。だからこそ、本場と母国の味を比べて驚くことも。今回が初訪日のブラジル人夫婦は、母国との味の違いを感じた料理がある一方、初めて日本で出合いとても気に入った食べ物があるそうです。いったい、どんな日本食なのでしょうか。

　◇　◇　◇

念願の訪日　日本人の気づかいに感動

　ブラジルのサンパウロから、初めて日本を訪れたマルコスさんとジュリアさん夫妻。10日間の滞在予定で、大阪や京都、奈良、広島などをめぐり、最後に東京観光を楽しんでいました。

「いつか絶対に日本を訪れたいと思っていた」というジュリアさんは、父方が日系ブラジル人。家族のルーツを知ることと、日本の文化に触れることを目的に、念願叶っての訪日です。実際に、日本に来て感じていることを教えてくれました。

「ほかの国への旅行と違うところは、日本には安心感があるなと思いました。防犯上もそうだし、人々が丁寧で、気にかけて話しかけてくれますね」

　ジュリアさんによると、ブラジル人は世話好きで、道に迷っているときに行き方を教えてくれるなど、助けてくれることがよくあるといいます。しかし、滞在中にジュリアさんが肌で感じた日本人の気遣いには、想像を超える素晴らしいものがあったようです。

「日本人はもう一歩、最後まで面倒を見てくれるというか……。だからなおさら、友人たちにも日本へ行ってほしいと思いますね」

ラーメンや寿司を堪能　うどんを初体験

　日本人のホスピタリティに感激していたマルコフさんとジュリアさん。この旅を通して、日本食のおいしさにも感動したといいます。

「ラーメンや寿司は安定しておいしいです。ブラジルでも食べられるけど、とくにラーメンはスープの旨味が全然違って、日本で食べたものは段違いにおいしかった」と話し、人気の定番グルメを堪能していました。ほかにも、日本で初めて食べて気に入ったものがあったようです。

「うどんは日本で初めて食べたけど、これもおいしかった」

　日本食を代表する麺料理のひとつであるうどん。近年では、大手うどんチェーン店が海外展開し、現地では行列ができることも。風味豊かな優しいだしやのど越しの良い麺に、魅了される外国人も少なくありません。

　初訪日でさまざまなものと出合い、感動や発見があったという2人。帰国したら、友人や家族にその体験談をたくさんシェアしてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）