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傘ソムリエがすすめる日傘は全天候向け 「耐水性能は高く、ゲリラ豪雨対策の面でも人気」
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屋外へ出るのを躊躇する暑さが続くなか、日傘の需要が高まっています。昨今は男性が活用することも増え、性別や年齢に関係ない、夏に欠かせないアイテムとなりました。すでに愛用者している人も、酷暑の影響で“日傘デビュー”した人やこれから使用を検討する人も、日傘の耐久年数や機能性など、気になることは多いでしょう。そこで、傘の魅力を広く伝える世界初の「傘ソムリエ」として活動している土屋博勇喜さんに、詳しいお話を伺いしました。
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「2000~3500円くらいのものが人気」
――ここ数年で日傘の利用者が増えてきたなか、売り上げが伸びていると感じる日傘の特徴や価格帯を教えてください。
「日傘の傾向としましてはユニセックスで使いやすい色、くすみカラーが増えました。性別を問わず使いやすくなり、晴雨兼用傘を使う方のハードルが下がってきたと感じています。機能性を備えながらも、手頃な2000~3500円くらいの価格帯のものが人気です」
――日傘の活用が増えたことで、傘全体のトレンドが変わった面はありますか?
「数年前であれば雨傘=雨晴兼用傘(UVカット加工)、日傘=晴雨兼用傘(UVカット素材)が季節で分かれていて、店舗様で時期ごとに販売をされていました。それが昨今では、季節を問わず通年対応できる晴雨兼用傘がほとんどを占めていて、雨傘のみのバリエーションは減ってきているのが現状ですね」
UVカット加工とUVカット素材の違い 気をつけたいポイントも
――UVカット加工とUVカット素材の話が出ましたが、売り場でも表示が目につきます。2つの間には、どういった違いがあるのでしょうか?
「一部、例外はございますが『UVカット加工』は、UVカット率90%以上。『UVカット素材(裏コーティング)』は、UVカット率99%もしくは99.9%以上、遮光率が99%もしくは99.9%以上で、遮熱機能があるものです。どちらも撥水機能は標準機能としてあります。
ご注意いただきたいこととしては、最近、日傘のニーズが高まっていることもあり『UVカット率100%/完全遮光』と発信されている傘がありますが、実は各社とも小さく『こちらの表記はあくまでも生地単体の性能であって傘本体の性能ではございません』と表記されております」
――「UVカット率100%/完全遮光」だとしても真っ暗になるわけではなく、地面からの照り返しなどもあります。実質的に紫外線や光を傘だけで100%遮断することは無理ですから、日焼け止めなども併せて活用するのが大切ですね。そうした日傘を使ううえで、気をつけるべき点はありますか?
「日傘に限りませんが、傘は摩擦に弱く傘をたたむ際の折り目に摩擦が加わり、汚れや撥水機能を含め生地自体に、ダメージが出てしまい傷んでしまいます。耐水性能に関しては、裏にコーティングされている傘のほうが、通常の雨傘(雨晴兼用傘)に比べて耐水性能は高く、ゲリラ豪雨対策の面でも人気です」