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「スペインよりもはるかに優れています」 日本の食事で感動 きっかけはお勧め「同じお店に行きました」
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日本を訪れる外国人はさまざまな“実現したいこと”を持って、遠い国からやってきます。スペインから来日したデビッドさん、ジュリアさん夫妻が東京で楽しみにしていたのは食事です。「あれは本当においしかったです」と絶賛した食べ物がありました。2人に詳しい話を聞きました。
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「中に入っているのはおそらく豚肉だと思います」
取材したのは、台風7号が関東地方に接近した16日です。強い風、そして断続的に雨が降る中、ハチ公前には外国人観光客の大行列。カッパを羽織った2人も、像の前で記念撮影をしていました。
悪天候のため、周囲に日本人はほとんどいません。
しかし、デビッドさんは気にする様子はありません。
「天気は良くありませんが、私たちは計画を守るだけです。私たちは雨を気にしません。ただの水です。大きな台風ということは分かります。通りを歩くことができず、1時間ほど避難しなければなりませんでした。しかし、それ以外はすべて良好です。逆に街の通りも人が少なくなり、移動が楽になりました」
観光への影響があると思いきや、驚くほどのポジティブ思考。「渋谷で時間を過ごしてから、六本木に行きます。夜は新宿に宿泊する予定です」と笑顔で語りました。
日本に到着してからまだ数日ですが、すべてが順調だと言います。
「日本は本当に良いところです。食べ物はとてもおいしいし、人々は本当に親切なので、すべてがうまくいきます」と、満足そうに振り返りました。
特に印象的だったのは食事です。
「寿司や刺し身を食べました。昨日も鉄板焼きに行きました。とてもおいしかったです」
寿司は定番ですが、実は鉄板焼きも外国人には人気の高いメニューです。目の前で和牛や海鮮を豪快にグリルするシェフの姿は、新鮮に映る人が少なくありません。
一方、デビッドさんには、もう一つ思い出に残る食べ物がありました。
「ギョーザです。昨年訪れた人のお勧めでした。私たちは同じお店に行きました。原宿にあります」
ギョーザは日本食というより、中国の食べ物というイメージがありますが、デビットさんは真っ先に名前を挙げるほど味に感動したそうです。
「スペインにもギョーザはありますが、あれは本当においしかったです。スペインのものよりもはるかに優れています。理由ですか? なんと言えばいいのか分かりませんが、料理が上手でした。そして、中に入っているのはおそらく豚肉だと思います。それもとても良いです」
スペインでもギョーザはなじみ深いメニューです。中華料理店などで食べられるほか、「エンパナディージャ」と呼ばれる見た目がギョーザに似ているミートパイのような軽食もあります。作り方は小麦粉の皮に好みの具材を入れ、オーブンで焼いたり、油で揚げて食べます。具材は鶏肉やツナ、エビ、チーズ、トマト、オリーブなど多彩で、さまざまなバリエーションがあります。豚肉中心の日本とは近いようで異なる“ギョーザ文化”が広がっています。
日本旅行はまだまだ続くそう。
「この後は大阪、京都、そしてアルプスへ向かいます」と、デビッドさんは結びました。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)