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漫画

「かなり高いけど大丈夫ですか?」 一時帰国中に自己負担で歯科治療 実体験漫画で描かれた感謝とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「本日のお会計」にドキドキするいまがわヤッキーさん【画像提供:いまがわヤッキー(@i_magawa)さん】
「本日のお会計」にドキドキするいまがわヤッキーさん【画像提供:いまがわヤッキー(@i_magawa)さん】

 国によって、医療事情や診療を受けられる環境はさまざま。旅先など全額自己負担で治療を受ける際には、どれくらいの金額になるか心配になることもあるでしょう。海外に移住し、一時帰国した日本人が日本で治療を受けるときでも、その不安は変わらないようです。X(ツイッター)には、そんな自身の体験を描いた漫画が投稿されています。作者のいまがわヤッキー(@i_magawa)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

一時帰国中に歯科治療 初めての自己負担診療でドキドキの展開

 2018年に夫の希望で、当時1歳の息子さんを連れて一家でドイツに移住したいまがわさん。本業はデザイナーですが、ウェブメディアでの連載のほか、Xやブログ「デザイナー脂肪」に漫画を掲載しています。

 今回Xで公開された作品は、いまがわさんが日本の歯科医院で治療を受けた際のことを描いた、実体験漫画です。

 日本に一時帰国中、前歯が欠けてしまったいまがわさん。ドイツに戻ってから治療することも考えましたが、予約が1か月先になるとわかります。そこで、現在は日本の健康保険に入っていないため全額自己負担になりますが、日本の歯科医院で治療を受けることにしました。

 いまがわさんは「いくらかかかるか未知なので……」と、多めに現金を用意。受付の女性スタッフも「かなり高いけど大丈夫ですか?」と心配そうです。

 いよいよ会計となり、ドキドキしているいまがわさんに告げられたのは、驚きの金額。ただ、予想していた展開とは異なり、ラストは「ありがとう日本」と感謝のコメントで締めくくられています。

日本とは違うドイツの医療事情

 いまがわさんに、今回の出来事や、日本とドイツでの医療事情の違いについて詳しい話を伺いました。

Q. どうして前歯が欠けてしまったのでしょうか。
「硬いものを食べたときに、以前ドイツで治療した前歯のレジン部分がポロッと欠けてしましました。欠けた部分は2ミリほどでしたが、ドイツのかかりつけの歯医者が1か月待ちだったのと、前歯の目立つ部分なので日本で治療を受けようと思いました」

Q. 今回のことを漫画に描こうと思った理由は?
「日本では初めての保険なしでの治療だったので、2万円ぐらい出ていく覚悟で治療を受けたんです。それが7000円と非常に安く、びっくりしたので漫画に描きました」

Q. もしドイツで治療した場合、治療費はどれくらいかかりますか。
「治療する歯によるのですが、以前、欠けた前歯を治療したときは保険治療の適用範囲だったので無料でした。ただ、仕上がりはやや微妙……。別の虫歯で治療したときは56ユーロ、日本円でおよそ9000円でした。保険のこともあるので、基本的にはドイツで治療するほうがお得ではあります。ただし、治療が1か月待ちといったことも多いですし、日本語で意思疎通できる日本での治療のほうが楽ですね」

Q. 治療と併せて、歯科検診なども受けましたか。
「治療と一緒に全部の歯を軽く見ていただいて、虫歯がないかのチェックをお願いしました! 今回、虫歯はなかったのですが、前歯の治療とは別の日に、歯石クリーニングとフッ素塗布をやってもらいました」

Q. ドイツの医療事情について、日本との違いを感じることは?
「病院によると思いますが、日本では基本的に即日か翌日、少なくとも1週間以内に診療を受けられるケースがほとんどなのが本当にいいですね。ドイツでもネット予約ができるようになったので、多少は楽になりましたが、すぐに治療を受けるのがなかなか難しいこともあります」

(Hint-Pot編集部)