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仕事・人生

元CoCoのはねだえりかさん 子育てのモットーは“自分を信じて歩いていける子どもに”

公開日:  /  更新日:

著者:日下 千帆

元CoCoのはねだえりかさん(左)とフリーアナウンサーの日下千帆さん【写真:日下千帆】
元CoCoのはねだえりかさん(左)とフリーアナウンサーの日下千帆さん【写真:日下千帆】

 1990年代にアイドルグループ・CoCoのメンバーとして活躍し、バラエティ番組で人気だった、はねだえりかさん。2012年に未婚のまま男児を出産し、現在はエレガントで優しいシングルマザーとして、仕事や育児に奮闘する毎日です。子育てのこだわりや、11歳になる息子さん・空矢(くうや)くんとの仲良しエピソードを伺いました。

 ◇ ◇ ◇

子どもに選択をさせる 自主性を重んじる育児術

――2012年に空矢くんをご出産されてから、シングルマザーとして仕事と子育ての両立は大変だったのではないですか?

「確かに大変でした。でも母と、デビューから約35年間ずーっと担当してくれているマネージャーが、どうしてものときは手伝ってくれるので、とても助かっています。ただ、今でもあのときはかわいそうだったなと思い出されることがあります」

――どのようなことがあったのですか?

「息子が幼稚園のときに遠足でブドウ狩りに行ったときのことです。その遠足は子どもだけでなく、親も一緒に参加できる行事だったのですが、どうしても仕事で行くことができなかったのです。ひとりで行かせたときは『寂しい思いをさせたな』と、本当に悲しかったですね。それでも空矢は『ママのために』と、2房のブドウをお土産に持って帰ってきてくれました」

――ママ思いの優しい息子さんに育ってくれて、感動しますね。子育てでこだわっていることはありますか?

「はい。よく耳にする『子どものために』という言葉について、『何が本当に子どものためになるのだろうか?』を常に考えて行動するようにしています。何が一番良いのかは、子ども自身が決めていくことだと考えているので、ママである私が出すぎないように気をつけています。子どもには、自分でやりたいことを選択し、人生を楽しめるよう育ってほしいです」

――11歳の空矢くんは、自分の人生は自分で選択するようにという教えを受けて最近、目指すものができたそうですね?

「そうなのです。これまでもゲーマーやYouTuberなど、いろいろ興味を持っていたようですが、今は『すとぷり』というグループのメンバー・莉犬くんのような歌手になりたいと言っています。もちろん応援していますが、甘い世界ではないことは私が一番よくわかっているので、『何か手に職をつけることの大切さ』も同時にしっかりとアドバイスをしています」

――空矢くんの子育てで、困ったことはこれまでにありましたか?

「息子はとにかく食が細かったので、食事面で苦労しました。今はだいぶ食べるようになったのですが、それでも今も工夫をしながら、1日1回はバランスの良い食事を取らせるよう心がけています。食についての話ですが、実は2歳のときにバースデーケーキのチョコプレートを食べさせたり、幼稚園後にチョコレートをおやつに食べさせたりしていました。この話をすると、びっくりされるお母さんもいました(笑)。チョコレートを小さいうちから食べさせるご家庭は、あまり多くないので。

 でも、自分も疲れているときは甘いものが欲しくなるので、幼稚園の慣れない環境で一日頑張って帰ってきたときに、チョコレートを食べるくらい良いのではないかなと思い食べさせていました(笑)。もちろん、食べすぎないようには気をつけていますよ」