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ノミやダニを発生させないには 犬や猫周りの掃除 適切な頻度を掃除のプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

犬や猫が気に入っている寝床や、愛用する布小物はこまめな掃除が大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
犬や猫が気に入っている寝床や、愛用する布小物はこまめな掃除が大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 家族の一員であるかわいい動物たち。健康を守るためにも、ケージ内や室内をまめに掃除している人は多いのではないでしょうか。しかし、見落としがちなのがペットのための害虫対策。整理収納アドバイザーで、クリンネスト2級の資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんによると、夏はノミやダニが活発になる季節。どんなことに気をつければいいのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

寝床は掃除機や粘着シートで丁寧に

 一般的に、ノミやダニは気温20~30度、湿度70~80%の環境で最も活発に活動するといわれています。つまり高温多湿な日本の夏は、ノミやダニにとって繁殖に適した環境だということ。ぺットや家族の健康を守るためにも、できることから始めてみましょう。

 定期的に掃除したいのは、ペットの寝床となる場所です。ケージやクレートなど、お気に入りの場所には毎日必ず掃除機をかけるか、粘着シートで細かなホコリや虫を取り除くかして、徹底的に清掃を行いましょう。

 リビングのラグや毛布、犬用のクッションなど洗うことができる布小物は、最低でも週に1度は洗濯を。ノミやダニは熱に弱く、概ね60度以上で死滅するとされているので、高温になる乾燥機を使って乾かすと安心です。ダニの卵や幼虫も死滅させることができます。

 たたみやカーペット、ソファなどの洗えない場所に害虫が潜んでいることもあります。こちらも、掃除機や粘着シートで定期的に掃除をしましょう。たたみやカーペットは、裏側も掃除機をかけると効果的です。

 どんなに丁寧に掃除をしても、害虫駆除には限界があります。動物病院で予防薬をもらう、ノミやダニ避けのシャンプーを使う、ブラッシングやボディチェックをするなどの対策も必要です。

 また、夏の散歩中はとくに、ノミやダニに寄生されるリスクが高まります。公園や道端の草むらなど、ノミやダニが多く生息する場所には近寄らないよう、散歩コースを変えるのもいいでしょう。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize