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日本で経験したことがない、すさまじい轟音と振動 日本人女性がイギリスで驚いた意外なカルチャーショックとは
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世界で最も清潔な国のひとつである日本。それは日本人の生活にも根づいており、洗濯洗剤や柔軟剤などは次々と新作が登場し、ドラッグストアなどの商品棚を埋め尽くしています。では、海外の洗濯事情はどのようなものなのでしょうか。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第42回は、前回に続きイギリスの洗濯について紹介します。
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初めて聞く「バイオ」と「ノンバイオ」
イギリスの難解すぎる洗濯機事情を前回お話ししました。実は、洗濯機の使い方だけでなく洗剤選びすらも、最初はひと苦労でした。
なぜなら、日本には存在しない「bio(バイオ)」と「non-bio(ノンバイオ)」という2種類の製品があるからです。ふたつの違いは酵素が入っているかいないかなのですが、最初は頭に「だからどう違うの?」しか浮かびませんでした。
基本的に、バイオ製品は酵素のパワーでシミや汚れをしっかり落とせて、ノンバイオ製品は酵素が含まれていない分、敏感肌の人や赤ちゃんにぴったりですが洗浄力が弱いといわれています。日本のよくある製品もバイオ入りということになりますが、こちらのバイオ製品のレビューを読んでいると、肌に悪いだのデリケート素材には向かないだの、いろいろな意見があります。
では、ノンバイオ製品なら洗浄力は落ちても肌に安心で、一件落着と思えばそうでもありません。ものによってはかぶれた人の話や、洗濯機にぬめりが残るといったさまざまなレビューが出てきます。
つまり、どっちもどっち。実際、私も両方試してみましたが、そこまで大きな差があったかといえば疑問が残ります。赤ちゃんやよほどの敏感肌でなければ、自分の好きな香りを選べばいいという結論に至りました。
しかし、たとえ洗剤に気をつけていても、だんだんと衣類がごわつき、傷んできたなぁと感じる頻度が日本にいたときより多くなりました。硬水のせいで白物はグレーっぽくなりますし、色落ちが激しいのにもよく悩まされます。
そこで、柔軟剤を必須で入れ、硬水のダメージを少しでもやわらげるために重曹を混ぜていました。色落ちを防ぐ色物専用シートを取り入れたり、白物の洋服にはステインリムーバー製品を入れたりと試行錯誤。日本の洗濯機の使いやすさ、水の違い、そして洗濯洗剤アイテムの香りや効能がわかりやすくて選ぶのが楽しかったと、頭に何度よぎったことか。
ただ、イギリスでもこの洗濯洗剤カテゴリについては、他カテゴリに比べて意外に新製品やバラエティが豊かです。そのため、スーパーマーケットでの買い物や、人からのおすすめを試して自分の好きなものを探す旅が、けっこう楽しめるかもしれません。