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“超強力”ゴキブリ殺虫剤、赤ちゃんがいる部屋で使っても大丈夫なの? ペットの飼い主からも疑問の声…フマキラーの回答は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

ゴキブリ退治に欠かせない害虫対策グッズ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
ゴキブリ退治に欠かせない害虫対策グッズ(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 まだまだ暑いこの季節、ドラッグストアでは害虫対策グッズが所せましと並べられています。中でも大きなスペースを占めるのが、不快な害虫の王様・ゴキブリ関連の対策グッズ。最近では部屋の隅にスプレーするだけで効果があるとうたう商品も多数発売されている一方、その強力さからペットや赤ちゃんへの健康を気にする声も上がっています。実際のところ、人体や小動物への影響はあるのでしょうか、フマキラーの担当者に話を聞きました。

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昆虫類や観賞魚など、水生生物、は虫類、両生類に対しては高い毒性も

「ゴキブリを憎む全ての人へ 二度と目にしたくないなら勇気だしてこれ使って」

 今月10日、SNS上で話題となったのはフマキラーが販売する「ゴキブリワンプッシュPRO」。使用者が商品の感想をつづったSNS投稿には、「メスの卵にも効いて繁殖させず抹殺」「全滅するぐらい超強力」といった強烈な文言が並んでいます。一方で、「ペットで爬虫類、両生類、昆虫を飼っている家庭があると全てが死んでしまう」「集合住宅に住んでる場合は必ず管理事務所通して近隣に告知してから行ってほしい」といった声もあり、物議を呼んでいます。

 実際のところ、赤ちゃんやペットに影響はないのでしょうか。「ゴキブリワンプッシュPRO」を販売するフマキラーの担当者は「隙間に噴霧することで、ミクロの霧が隙間の奥まで届いて、隠れたゴキブリをまとめて退治します。追い出し効果によって、ゴキブリは外に出てきて死ぬので、効きめがはっきりわかります。さらに、隙間(壁・床等)に噴射塗布することで効きめが1か月持続するので、後からきたゴキブリもしっかり退治し住みつきを防ぎます」と製品の特徴について説明します。

 気になる人体や小動物への影響については「有効成分である『d・d-T-シフェノトリン』はピレスロイド系の薬剤です。ピレスロイド系の薬剤は鳥類・哺乳類等の温血動物の体に入っても速やかに分解され、短時間で体外へ排出されます。そのため、用法用量通りご使用いただければ問題ございません」とした上で、「ただし、赤ちゃんや妊婦、アレルギー体質の人は薬剤に敏感な場合がありますので、噴霧を直接吸入しないよう注意してください。また昆虫類や観賞魚など、水生生物、は虫類、両生類に対しては毒性が高いため、そのような動物のいる部屋では使用しないでください」と注意を呼びかけています。

 話題になった、集合住宅での近隣の部屋への影響はあるのでしょうか。「本品は隙間に噴霧する商品であるため、薬剤の空間への舞い散りは限られています。そのため用法用量通りのご使用であれば、近隣の部屋への影響はないと考えます。また揮発性の低い薬剤のため、一度床・壁等に付着すると、再度揮発することはございません」としています。

 生命力の強いゴキブリを退治するための薬剤ということもあり、一部の小動物には配慮が必要な場合もある害虫対策用品。ペットを飼う人は思わぬ事故につながらないよう、細心の注意を払った上で使用したいところです。

(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)