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一年中生息するトコジラミ 吸血されると強いかゆみも 発生させないための対処法とは
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日本ではあまり聞きなじみのない「トコジラミ」。日本では古くから「南京虫(ナンキンムシ)」と呼ばれ、吸血する厄介な害虫です。現在、フランスで大量発生し、社会問題になっています。海外旅行者が増加している今、旅行先から連れて帰ってしまうこともあるかもしれません。発生させないためにはどのように対策すればいいのでしょうか。虫ケア用品最大手のアース製薬株式会社にお話を伺いました。
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トコジラミの特徴は? 日本の室内では一年中生息
トコジラミはカメムシの仲間で、体長は4~5ミリ前後。オスとメス、幼虫、成虫にかかわらず吸血します。また飢餓に強く、3か月ほど吸血しなくても生存可能。繁殖力が非常に高いため、一度発生すると駆除がとても困難です。温かい環境を好み、主な発生期間は6~9月とされていますが、暖房が発達している日本の室内では一年中生息し、冬でも発生がみられます。
室内で活発になるのは、部屋が暗くなったタイミングです。電気を消すと、ベッドや壁の隙間など隠れていた場所から姿を現し、腕や足、首回りなど肌が露出しているところを狙って吸血します。
トコジラミに吸血されると、赤っぽい発疹ができます。個人差はありますが、アレルギー反応を起こして、強いかゆみを引き起こす場合も。症状が出たら、皮膚科で治療を受けることをおすすめします。