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「海外出張先でこれやると絶対ウケる」 日本らしさを感じるトラックの動作に8.3万“いいね”

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

物流を担う大型トラック(写真はイメージ)【写真:写真AC】
物流を担う大型トラック(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 世界で高く評価されている日本の自動車産業。一般的な乗用車だけでなく、トラックやバス、工事用などの特殊車両も海外で人気です。X(ツイッター)では、大型トラックのある状態を日本人らしい動作に見立て、“芸”として披露しているという写真が話題を集めています。投稿者の商用車メーカーの中の人(@trucknakanohito)さんに、詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「小さい頃の子どもが『トラックさんがこんにちはしてる~』と表現」

「海外出張先でこれやると絶対ウケるんです」

 そんな一文とともに投稿された写真には、大型トラックのキャビン部分と、作業服を着た男性が写っています。男性はトラックに向かい、足をそろえて深々とお辞儀。対するトラックも、キャビンを前方に傾け、丁寧に頭を下げているように見えます。

 日本の礼儀作法を思わせる雰囲気に、8.3万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「海外の方『日本は車まで礼儀正しいのか!』」「なんて礼儀正しい車なんだ」「大きいものが頭下げるのってかわいい」「見える……トラックに宿った人格が見えるっ……!」「確かにw お辞儀は日本の文化だからw」などの声が続出。

 また、「この、キャビンが倒れている様を、小さい頃の子どもが『トラックさんがこんにちはしてる~』と表現していたのを思い出しました 懐かしや」といった声が上がっています。

修理や点検に必須の状態 「業界では割と知られている“芸”」

 実際に、トラックやバスを作っている商用車メーカーで働いているという投稿者さん。Xのほか、noteでは商用車関連の解説を投稿しています。

 投稿者さんは「海外で日本製のトラックはけっこう走っており、それを見るとうれしいです」と語り、現在の仕事に大きなやりがいを覚えている様子。

 話題になった、トラックのキャビンを傾けた状態はトラック用語で「チルト」と呼ばれています。投稿者さんは、「ここを前に傾けると、隠れているエンジンが見え、修理や点検ができます」と説明してくれました。

まるで互いに礼をしているかのよう【写真提供:商用車メーカーの中の人(@trucknakanohito)さん】
まるで互いに礼をしているかのよう【写真提供:商用車メーカーの中の人(@trucknakanohito)さん】

 新型車両だけでなく、日本での仕事を終えた中古車両が海外で再び活躍しているケースも多く、車両が安全に使えるようメンテナンスが欠かせません。それだけに、チルトを海外出張先で披露する機会がたびたびありそうです。

「業界では割と知られている“芸”なので、私以外にも使っている方はたくさんいるかと思います。親日の新興国の方には、とくにウケますね」

 多くの国や地域で日本のトラックが活躍するなか、これからもたくさんの人が、この“芸”に日本を感じるのかもしれませんね。

(Hint-Pot編集部)