どうぶつ
「いや、それ、爪とぎじゃない…」 日本人の飼い主さんとカナダで暮らす元保護ねこ 爪とぎに使ったものとは
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ねこにとって、爪とぎは欠かせないケアのひとつです。しかしときには、ねこ用の爪とぎでないもので、爪をといでしまうことも。X(ツイッター)では、ねこが爪をといでいる、あるものが「どう見ても大きい爪とぎ」と話題となっています。当時の状況について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
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段ボールで爪をとぐ、そっくりすぎる茶トラの兄弟
「いや、それ、爪とぎじゃないから……」
そんなコメントが添えられた動画には、爪をとぐねこが映っています。少し立ち上がって両手を上下にガリガリ。よく見ると、束ねられた何十枚もの段ボールのようです。段ボールはぎゅっとまとめられ、見えている側面は確かにねこ用の爪とぎにそっくり。ねこちゃんが間違うのも、無理ありません。
この投稿に、リプライ(返信)には「ぷぷーっ(笑)どう見ても大きい爪とぎやんな」「これはもう爪とぎ以外の何物でもないですよね」「ちょうどよすぎ!」「うちの子も引っ越し用の段ボール大量に置いておいたらやってましたね」「……いや、もうそれは爪とぎにしましょ(笑)」「材料同じだから~」「ねこちゃんには段ボールは全部爪とぎになるよね」など、多くの納得の声が寄せられています。
保護ねこシェルターから引き取られた兄弟
動画に登場したのは、茶トラで5歳の男の子「トラ」くんと、同じく茶トラで5歳の男の子「コテツ」くん。血のつながった兄弟で、飼い主さん夫婦と一緒にカナダで暮らしています。カナダ人の配偶者さんの希望で「日本風の名前」を検索し、茶トラに合う名前にしました。
飼い主さんがトラくんとコテツくんをお迎えしたきっかけは、配偶者さんの「ねこを飼いたい」というひと言でした。どちらかというといぬ派だったという飼い主さんはねこのことをよく知らなかったため、「子ねこから飼うなら」という条件付きで、保護ねこのシェルターへ行ったそう。そのときに出会ったのが、トラくんとコテツくんです。
ひとつのケージにいた2匹のうち、最初に手を伸ばしてきたコテツくんだけを連れて帰る予定だった飼い主さん。しかし、受付で手続きをしている間に、もう一度ケージを見にいくと2匹はじゃれ合って遊んでいたそうです。
「シェルターの説明によると2匹は兄弟とのことで『引き離してはかわいそう』と思い、もう片方の子も一緒に引き取ると伝えました。今は『あのときもう一度見に行って本当によかった』と思っています」