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「アメリカにたくさん買って帰れないのが残念」 留学生が何度も食べた 海外から伝来し日本で進化した食べ物とは
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海外から伝わり、日本流にアレンジされた食べ物は数多くあります。そうした日本ならではの味に魅了される訪日外国人は少なくありません。日本で5か月の短期留学をしていたというアメリカ人大学生の女性は、滞在中にそのおいしさから、何度も食べた日本の食べ物があるといいます。それはいったい、何だったのでしょうか。
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5か月間の滞在中に、日本の伝統文化や工芸品を購入
長崎県長崎市に5か月の短期留学をしているアメリカ人のレイチェルさん。帰国を間近に控え、タイに留学中の友人ブレンナさんが日本へ遊びに来てくれたため、ふたりで東京散策を楽しんでいました。
レイチェルさんに日本留学の思い出を聞いたところ、日本の伝統文化や工芸品に触れる機会を積極的に作っていたようです。
「勉強以外の時間も少しあったので、中古の着物を買ったり、器が好きなので佐賀まで足を伸ばして有田焼やアリタポーセリンを購入したりしました。有田焼はすごく気に入ったので、アメリカに帰っても大事にしたいと思います」
「有田焼」は、長崎県の東隣に接する、佐賀県有田町で生産されている日本最古の磁器です。伝統的な絵柄から、モダンなデザインの器までバリエーションが豊か。現在も進化を続けており、海外からの注目も高まっています。
「シンプルな味で、よく食べていました」 アメリカ人がハマった和菓子とは
器以外にも、さまざまな日本独自のお土産を購入できたというレイチェルさん。しかし、そんななかでも、ひとつ心残りなことがあるようです。
「長崎のカステラはシンプルな味わいでおいしくて、よく食べていました。あまり日持ちしないので、アメリカにたくさん買って帰れないのが残念です」
カステラは、ポルトガルから約400年前に長崎へ伝来したといわれています。時代の変遷とともに、素材の配合や製法に工夫を施し、日本独自の進化を遂げてきました。今では、日本を代表する和菓子のひとつになっています。
また、お菓子だけでなく、気に入った食事を聞いたところ、訪日外国人からの人気が近年うなぎ登りの食べ物を挙げました。
「広島のお好み焼きです。層がたくさんあって、麺が入っていて好きです」
お好み焼きで代表的なのは、「関西風」と「広島風」の2種類です。生地に具材を混ぜ込む関西風に対し、薄く焼いた生地の上に具材を重ねていく広島風。地域ごとに使う食材が違うなど、とても奥深い一品です。
5か月間の滞在で、日本をたっぷりと漫喫した様子のレイチェルさん。残りの滞在では、思う存分に現地でしか食べられない日本食を味わってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)