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赤ちゃんフグが膨らむ姿に「俺も頑張らないと」 癒やしあふれる投稿に20万“いいね”
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自然界にはさまざまな生き物が存在します。自分の命を守りながら力強く生きる姿を見ると、奮い立たされることもあるでしょう。X(ツイッター)では、生き物観察中に出合ったという小さなフグに注目が集まっています。一生懸命に体を膨らませる姿に癒やされる人が続出。投稿者のしん@その一瞬のために(@yasui0323)さんに詳しいお話を伺いました。
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小さい体を精一杯膨らませる姿に感激
「小さくても頑張ってるな。俺も頑張らないと」
そんなコメントとともに、Xに投稿された1枚の写真。そこには、指の関節よりも小さなフグが写っています。フグは思い切り体を膨らませ、存在感をアピール。そのまん丸と膨らむ姿からは、力強さを感じます。
投稿は大反響を呼び、20万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「何この小ささ! かわいいw」「かわいいけど生きる力もらいました」「まるでキーホルダーのよう」「小さいのに一生懸命ぷくーってしてる」など、さまざまな声が寄せられています。
一生懸命に生きる姿を見て自身を鼓舞
写真に写っていた小さなフグは、クサフグの稚魚。クサフグはトラフグ属で、体長10~15センチの小さなフグです。背中には白い小さな斑点があり、背びれの根本には黒い大きな斑点があります。
発見されたのは、「エコトーン」と呼ばれる、淡水や海水、田んぼなどにある、陸地と水域の境界部分。そこは、生態系同士が少しずつ変化しながら接する場所とされています。秋シーズンのエコトーンでは、春から夏にかけて産まれた生き物であふれているそう。
そんな場所で見つけた小さな命。「小さくても一生懸命膨らんで、ほかの生物に食べられないようにと、力いっぱい生きようとしている姿に、自分自身元気をもらいつつ、『頑張らないと』と思いました」と、しんさんはクサフグとの出合いに感謝し、観察したあとは海に戻しました。
予期せぬ出合いがあるのも楽しみのひとつ
生き物が好きで、昆虫や魚の撮影や採集、飼育が趣味だというしんさん。「どの生き物も機能性を備えた見た目、格好良さがあるのが魅力です」と話します。
ただ、生き物の魅力はそれだけではなく、「探すところ」にもあると教えてくれました。
「生き物を探すときも、一筋縄ではいきません。探しに行く前にいろいろと調べ、捕まえたあとに答え合わせをするという『宝探し』的な魅力もあります。探している間に予期せぬ出合いがあるのもおもしろいですね」
どんな生き物にも敬意を払い、観察を続けるしんさん。「生き物の多様性や、エコトーンをはじめとした『生き物の生息環境』を守ることが我々の生活の支えにつながることを、少しでも多くの人に知ってもらえるとうれしいです」と結んでいます。
※クサフグには毒があり、食用には向かないとされています。また、小型ながら鋭い歯を持つため、成長したクサフグは素手では触らないよう注意しましょう。
(Hint-Pot編集部)