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「泣いてまう」 ママになった女性が押し入れから見つけた、40代で突然死の母が子どもの頃に作ってくれた文具…「お母様の愛」に感動広がる

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム

亡き母の手作り文具バンドが感動を呼んだ【写真提供:ことね2m(@ko_to_nekoto)さん】
亡き母の手作り文具バンドが感動を呼んだ【写真提供:ことね2m(@ko_to_nekoto)さん】

 今年長女を出産した女性が、押し入れから見つけたキャラクターを模した文具用のバンド。それは、亡くなった母が、幼少期に丹精を込めて作ってくれたものでした。「今見るとすごい愛情感じます」。女性が二十歳の時に、突然の病気によって天国に旅立った母。当時、死に目に会うことはできませんでした。時がたった今、ママになった女性は「母と同じレベルのことは娘にしてあげられませんが、全力で育児を楽しもうと思っています」。改めて母の偉大さに気付いたと言います。娘と孫に、亡くなった母の思いがしっかりと引き継がれています。

 ◇ ◇ ◇

母は40代後半に致死性不整脈で急逝 「子どもの『好き』を否定しない母でした」

 少し年季の入った手作りバンドは、「おジャ魔女どれみ」のかわいらしいキャラクターをフェルト素材などで表現しています。画材文具にぴったりはまっていて、まだまだ現役で活躍しそうです。

「ねぇこれ皆に見てほしい←

 他界した母が、私が幼稚園~小学校低学年くらいの時に作ってくれたクレヨンバンドと粘土バンドなんだけど、今見るとすごい愛情感じる
どれみちゃん好きだったから、手提げ袋や上靴入れも毎年新しい布で作ってくれてた!
私も娘にこれくらい時間かけて育てていきたいな」

 今回、亡き母が作ってくれた文具を見つけたことをX(ツイッター)で報告したのは、ことね2m(@ko_to_nekoto)さんです。今年6月に長女を出産。30代の夫婦で、生後2か月の長女と、5歳になる保護猫2匹と暮らしています。

 ことねさんの母は、40代後半で他界。致死性不整脈でした。「なんの予兆もなく、私が二十歳の時の大みそかの早朝に逝ってしまいました。大学は県外に通っており成人式を控えていたことから、その年は成人式に合わせて帰省予定だったため、母の死に目にはあえませんでした」と振り返ります。

 2年前、父の転勤を機に、実家の引っ越しが決まり、片付けをすることになりました。母との思い出が詰まった実家。父は何を捨てていいのか分からないと困ったそうです。「そう父が言うため、幼少期の物などを私の家で引き取って断捨離していました。その中に今回のバンドもまぎれており、2年前の当時は『お母さんが作ってくれたやつだ!』と微笑ましく思いながら、まだ使えそうな文具類と共に保管していました。今回、娘が生まれたことにより、今後使えそうな文具を押し入れから出した際に、一緒にしまっていたバンドを見つけて投稿に至りました」と、丁寧に教えてくれました。

 限りない母の愛。ことねさんは改めて、「今みたいに作った物をSNSに載せて誰かに見てもらうこともできない時代でしたので、子どもに喜んでもらうことだけを目的とした物で、純度100%の愛情だなぁと感じます」と実感を口にします。

 優しい人柄だった母との思い出がどんどんあふれてきます。「手先が器用な母でしたので、『今日は〇〇ちゃん(キャラクター)の髪型にして』と言えば、その髪型にしてくれました。幼稚園の時だけでなく、小学生になってからも、当時はやっていた『ラブandベリー』のカード通りのヘアスタイルにしてくれてうれしかったことを覚えています」。娘思いのエピソードですね。