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更年期世代が「ぬか漬け」を食べるべき理由 注目したい3つの栄養素を解説
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教えてくれた人:和漢 歩実
キュウリで生とぬか漬けの栄養価を比較
野菜を食べるときは「生野菜」「温野菜」「漬け物」の3つが考えられますが、加熱して食べる温野菜の場合、ビタミンB1やビタミンCなど熱に弱い成分が減ってしまいます。一方で、生野菜は熱に弱い成分が失われることなく、栄養成分がキープされますが、ぬか漬けにするとさらに栄養価がアップされることがわかります。
夏野菜の代表キュウリで比較してみましょう。数字は、日本食品標準成分表2020年(八訂)を基にした100グラムあたりのものです。
○エネルギー
生:13キロカロリー
ぬか漬け:28キロカロリー
○ビタミンB1
生:0.03ミリグラム
ぬか漬け:0.26ミリグラム
○ビタミンC
生:14ミリグラム
ぬか漬け:22ミリグラム
○カリウム
生:200ミリグラム
ぬか漬け:610ミリグラム
○食塩相当量
生:0グラム
ぬか漬け:5.3グラム
塩分のとりすぎになるので食べすぎには注意
このように栄養価が高くなるぬか漬けですが、食塩相当量も多くなるので、食べすぎには注意が必要です。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、目標量(食塩相当量として)は成人1人1日あたり男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満に設定されています。
ぬか漬けの表面についたぬかを洗ってしまうと「栄養が失われてしまうのでは?」と感じる人もいるもしれません。ぬか漬けを洗っても、栄養が失われることはありません。塩分過多を避けるためにも、野菜のぬか漬けの場合は、ぬかを洗ってから食べるほうが良いでしょう。
厳しい暑さが続き、体が重くだるさを感じる、食欲が湧かないなどというときは、ぬか漬けを上手に活用してみてはいかがでしょうか。
(Hint-Pot編集部)