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「日本人はとても親切」 イタリア人が振り返る日本の印象 友人の実家で体験した「日本らしい」こととは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本に留学経験のあるイタリア人教師、ルカ・コッカロさん【写真提供:ルカ・コッカロ】
日本に留学経験のあるイタリア人教師、ルカ・コッカロさん【写真提供:ルカ・コッカロ】

 多くの訪日外国人でにぎわいを見せる日本。訪れた人たちの胸中には、どんなことが思い出として残っているのでしょうか。日本に留学経験があるイタリア人男性は、日本人の振る舞いに感動したといいます。また、「日本らしい体験」ができたことを今でも忘れられないのだとか。日本にいる間に、いったいどんな経験をしたのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

思い出に残っている、日本人の温かい振る舞い

 イタリア・トリノで高校の英語教師として働いているルカ・コッカロさん。南イタリアのサレルノ出身で、名門国立大学のペルージャ外国人大学で日本語を学び、2014年に1年間、京都産業大学へ留学したことがあります。

 京都に滞在していたときは、さまざまな場所へ足を運んだそう。なかでも印象に残っているのは、嵐山にある竹林の小径。背の高い竹林に囲まれた遊歩道は幻想的で、「平和な気持ちにさせてくれた」と振り返ります。

 また、ルカさんにはほかにも心に残っていることがありました。それは、日本人の人への接し方。陽気で情熱的なイタリア人と比べると、日本人はどこか控えめな印象でしたが、ルカさんはそんなところも魅力的に感じたそうです。

「日本人は、公ではべらべら話さないですよね。オープンな性格ではないけれど、仲良くなると本当に愛情深く接してくれる。日本人はとても親切で、居心地が良いように対応してくれました」

 日本で暮らす間、英語ではなく日本語を話すように努めたルカさん。そのとき、日本人からの敬意を感じることもありました。

「助けが必要な人には誰もが寄り添い、手を差し伸べてくれる優しさが感じられました。京都で出会った人たちには温かさがありましたね」

日本人の友人宅で「日本らしさ」を体験

 日本へ留学中、ルカさんには日本人の友人ができました。その友人の実家へ遊びに行くこともあったそう。そこでは貴重な体験もしました。

「友人の実家は神戸の笹山にあって、日本の伝統を感じられる家庭でした。お風呂に入り、家庭料理をごちそうになって、客間に布団を敷いてもらってそこで寝ました。イタリアではできないことですし、日本らしい日常を体験ができて本当にうれしかったです」

 さらに、ルカさんは友人の実家で、日本ならではのお菓子も食べました。素材のおいしさと温もりを感じ、今でも忘れられないといいます。

「おじいさんとおばあさんが小豆を作っていて、手作りの小豆のお菓子を食べさせてもらいました。本当においしくて、ずっと思い出に残っている貴重な経験でした」

 目を輝かせながら、日本の素晴らしさを語ってくれたルカさん。また日本を訪れたときは、新たな魅力を発見してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)