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「赤ちゃんは昨日までできなかったことが急にできるようになる」 消防局が0歳児の事故予防を呼びかけ

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

家の中でも、赤ちゃんから目を離した隙に事故が起こる場合も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
家の中でも、赤ちゃんから目を離した隙に事故が起こる場合も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 家の中は安全だと思っていても、油断は禁物。赤ちゃんから目を離すと、思わぬ事故につながることもあります。日頃から怪我を防ぐための注意喚起や、消防士の仕事内容などを投稿している尼崎市消防局は、公式インスタグラム(amagasaki.119.fd)で「0歳児赤ちゃんの事故予防」について投稿。とくに多く発生している事故について注意を呼びかけています。

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ソファで寝かしていて転落する事故も

 厚生労働省の「人口動態調査」によると、不慮の事故で亡くなった子ども(0~14歳)の数は、2017~2022年の5年間で減少傾向にあるものの、0歳児が全体の約4分1を占めるなど圧倒的に多い状況にあります。事故発生の場所は「家庭内」がほとんどです。

 このような状況もあり、同消防局は「0歳児赤ちゃんの事故予防」について投稿。家庭内で起こり得る0歳児の事故として「転落」と「窒息」を挙げ、注意喚起しています。

 転落は、とくに生後1~6か月頃の赤ちゃんに多く発生していることを報告。たとえば、「一時的に椅子やソファなどの高さのある場所に赤ちゃんを寝かせてしまい転落」というケースを紹介しています。ほんのわずかな時間だからという気持ちが、大きな事故につながることも。同消防局の職員は、「何か用事があってついついやってしまう気持ちもわかりますが、必ず安全な場所に寝かせてあげて」と呼びかけました。

窒息事故は食事や就寝時にも

 投稿によると、窒息は、生後6か月~1歳の頃に多い事故。赤ちゃんはこれくらいの時期から「手に掴んだものを口に運ぶようになる」といいます。「小さなおもちゃなども窒息の原因になるから覚えといて」と、職員は語気を強めました。

 さらに、赤ちゃんが口に入れてしまいがちなものについて、小さなおもちゃをはじめ、医薬品、洗剤、タバコ、ボタン電池などを挙げています。誤って口に入れると、命に関わるケースも。赤ちゃんの手の届かない場所に置くなど、注意が必要です。

 今までに救急搬送された事例のなかには、食事中や就寝時の窒息もあるようです。「食事中は赤ちゃんから目を離さない。赤ちゃんの寝具は硬めのものを使用する」などの心がけで、子どもの命を守ることができると強調。「赤ちゃんは昨日までできなかったことが急にできるようになり、予想外の動きをすることがあるから覚えといて」と呼びかけています。

 コメント欄には、「本当にその通りです 赤ちゃんには細心の注意が必要」などの声が上がりました。赤ちゃんの健やかな成長のために、事故が起こらない安全な環境作りを心がけましょう。

(Hint-Pot編集部)