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友人になりすまし、裸を撮影される被害が発生 警視庁が注意喚起 子どもと確認すべき2つのポイント
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SNSをはじめとしたコミュニティサイトを通じて、児童ポルノなどの性犯罪被害に遭う子どもが増えています。スマートフォンを使うルールとして、裸の自撮り画像や動画を他人へ送らないよう、我が子に教えている家庭もあるでしょう。しかし最近は、さらに巧妙な手口で知らないうちに裸の動画や画像を撮影される被害が発生しています。警視庁生活安全部の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_yokushi)が、ビデオ通話を利用したなりすまし被害について注意喚起しています。
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なりすましのおそろしい手口
「あれ? Aちゃんのお姉ちゃんからDMだ~
アカウント変わったんだ~!
うそ!? サンプル下着くれるの? うれしみ~
サイズ知りたいから、ビデオ通話しようだって!」
警視庁生活安全部の投稿の最後に書かれた、日常にありそうな他愛ない独り言。添付されたリーフレットには、この独り言に続く被害に遭うまでの成り行きが、イラスト付きで具体的に紹介されています。
まず、女の子の元に、友人を名乗るアカウントから「母親が下着の店で働いてるから、下着のサンプルをあげる」とダイレクトメッセージ(DM)が届きました。そして、「下着のサンプルを送るためには、骨格を確認して、下着のサイズを決めたい」とビデオ通話に誘導されます。
相手が友人だと思い込んで、言われた通りに裸でビデオ通話をしてしまった女の子。あとから、友人の母親は下着の店で働いていないことがわかりました。そして、そのアカウントは友人のものではなく、何者かに裸になった映像を撮影された可能性があることに気づきます。
「被害に遭わないためのポイント」2つ
こうした被害は何よりも未然に防ぐことが大切。「ひとたび画像がインターネット上に流出すると、不特定多数のものにコピーされ、すべての画像を完全に削除することは非常に困難です」と、警視庁は説明しています。
そして、「被害に遭わないためのポイント」として2つのチェック項目を紹介しました。
・ネット上では(知人が)本当に知り合いかどうかわかりません
・どんな相手であっても、裸や下着姿の画像を送信してはいけません
子どもが犯罪被害者にならないためにも、こうした実際の手口をよく知っておくことは重要です。また、日頃からスマートフォンの使い方について子どもとよく話し合い、しっかりとしたルールを設けること、またフィルタリング機能を活用するのも効果的でしょう。
万が一、このような被害に遭ったかもしれない場合は、すぐ大人に相談するように約束しましょう。そして、警察相談専用電話「#9110」や各都道府県警察の少年相談窓口、ヤング・テレホン・コーナーなどに相談してください。
(Hint-Pot編集部)