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「日本の先生、働きすぎ問題」 ハワイから体験入学した親子が感じたギャップとは 労働環境以外にもさまざまな違いが
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年収はそれほど変わらないけれど…副業OKなハワイ
さて、気になるお給料の話。アメリカの大手就職サイト「Indeed」によると、ハワイの小学校の先生のお給料は平均で年6万990ドルだそうです(2024年9月1日発表)。円に換算すると約866万円と高額ですが、ハワイの物価水準は日本より高いため、日本でいう年収610万円ほどだと思っていただくとイメージしやすいでしょうか。
ちなみに、2か月ある夏休み期間はアルバイトをしてもいいので、勉強が遅れている生徒への補習クラスを担当すれば臨時収入が得られます。ある先生は、ホノルル市が運営するサマーキャンプの指導員のアルバイトをしていました。
では、日本の先生はどうでしょう。先述の「スタディサプリ」によると、平均年収は約672万円。月収は約41万9508円、プラスでボーナスだそうです。そして、基本的に副業は認められていません。
年収にすると日本のほうがやや高いですが、労働時間や業務のボリュームが圧倒的に違うので、どちらが割に合っているかは言わずもがなでしょう。
8月に文部科学省が「公立小中学校の授業数について、年間を通じて実施日数を増やすことで、週あたりの授業数を削減する」方針を示しました。私のような一介の主婦が一読しただけではよくわからない内容ですが、とにかく教員の負担を減らすことが目的だそうです。それが実施され、先生の負担が実質的に減るのが来年なのか、再来年なのかはわかりません。ただ、担任の先生からの電話が夕飯どきではなく、おやつの時間ぐらいになってくれるといいなと切に願います。
※1ドル=約142円で換算(9月8日現在)。
(i-know)