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生後4か月の赤ちゃんが「4日間の入院」も 粉ミルクなど調乳時の誤りによる事故を消費者庁が注意喚起
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泣いている赤ちゃんにミルクを用意するとき、「お腹をすかせているから早くしなくちゃ」と慌ててしまうこともあるでしょう。そうした状況でも、粉ミルクなどを溶く水やお湯をきちんと確認するよう、「消費者庁 子どもを事故から守る!」の公式X(ツイッター)アカウント(@caa_kodomo)が注意を呼びかけています。
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粉ミルクやフォローアップミルク 「調乳用水の間違いに注意」
粉ミルクを作る際は、お湯の準備や哺乳瓶の衛生を確認するなど段取りが多いもの。しかし、手慣れると確認がおろそかになることがあります。また、新生児期は深夜に起きてミルクを用意する場合も。寝不足も重なって、朦朧としながら支度した経験を持つ人も多いでしょう。
「調乳用水の間違いに注意」
そんな書き出しの投稿では、「粉ミルクやフォローアップミルクを誤ってお酒などで調乳し、子どもに飲ませる事故が発生!」と注意喚起。粉ミルクや、離乳期以降の栄養補助に使用する粉末状のフォローアップミルクを作る際に、気をつけるべきポイントを紹介しました。
○調乳用に用意した水かどうかを匂いも含めてよく確認
○調乳用の容器などは料理用と使い分ける
○お酒などはペットボトルなどに移し替えて保管しない
大人も誤飲し「無味無臭で気づかなかった」例も
添えられたリンク先では、医療機関から寄せられた、調乳時に誤った液体を使用したことによる事故情報を掲載。重篤な状態になりかねない報告もあるようです。
「保護者が野菜をゆでるための塩水を作り、一時的に入れておく容器がなかったため電気ケトルへ移して置いていた。その後、別の保護者がミルク用に用意された水だと思い込み、沸騰させてミルクに使用した。保護者が残った湯でお茶を飲んだところ塩辛いと感じ、塩水で作ったミルクを子どもに飲ませたことに気づいた。子どもは塩分過剰摂取による高ナトリウム血症の疑いで4日間の入院となった」(0歳4か月)
「お湯に粉状のミルクを溶かしたあと、これを冷ますために、ペットボトルに入っていた弱酸性の次亜塩素酸水を誤ってお湯と同じ量加えてしまった。子どもはミルクを全量飲み、約2時間後に下痢をした。保護者もペットボトルに入った次亜塩素酸水を誤飲したが、無味無臭で気づかなかった」(2歳)
このほか、ペットボトルに入れ替えられたアルコールで気づかずに調乳に使用してしまった事例もみられました。
投稿の引用リポストには、「え、信じられないんだけど……」「いくらなんでも匂いでわからんか?」と驚きの声が。その一方で、「そんなことある!? って引用あるけど、ちょっと前にそんなことあったよな……」といった声が寄せられています。
また、粉ミルクに限らず「お酒、消毒液、植物の栄養剤など仕事で経験あります」「分野は違いますが、有機溶剤や硫酸などの非飲料液体を飲料容器や用途外の容器に保管することは絶対にやめてください! 誤飲による労災事故が頻繁に起こっています」など、大人が誤って飲んでしまうケースを含めて注意喚起する声も上がっています。
次亜塩素酸水の事例など、無味無臭で大人でも気づかない液体は意外に多くあります。違和感を言葉にできない小さな子どもにも安心して飲ませることができるよう、急いでいるときもしっかり確認しましょう。
(Hint-Pot編集部)