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エアコンじまいはもうすぐ 電気代高騰が続くなか、上手なつきあい方とは
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教えてくれた人:飯村 久美
厳しい暑さがようやく落ち着いてほっとしてはいるものの、電気代の高騰が続いているため節電に励んでいる人も多いのではないでしょうか。なるべく電気代がかからないように……そう思って選択しているはずの家電の買い方や使い方が、実は逆に電気代がかさむ結果になっているかもしれません。そこで、家計の管理や節約に詳しいファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに、エアコンの節電術についてお聞きしました。
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こまめに電源を入切しても節電にならない?
最近の夏は暑すぎて、エアコンが必須。しかし毎日、一日中エアコンを稼働するとなると、さすがに電気代が気になるものです。
そこで、エアコンの節電のために「こまめに切って、できるだけ稼働時間を減らそう」と心がけている家庭もあるかもしれません。
しかし、実はその「入切を繰り返す行為」は、必ずしも電気代を抑えられるとは言い切れないのです。むしろ、エアコンはつけっぱなしのほうが電気代を抑えられる可能性もあります。
エアコン製品を手がけるメーカーの三菱電機によれば、エアコンは室内を冷やす際に最も電力を消費するため、電源の入切を繰り返すと、設定温度まで室温を下げる運転を繰り返すことになるといいます。つまり、つけっぱなしよりも無駄な電力使用につながる可能性があるということ。
同社が行った実験によれば、一晩中エアコンをつけているときと、入切を繰り返した場合の積算消費電力量を比較した結果、大きく変わらない結果になったといいます。そのため、短時間の外出時などはつけっぱなしがおすすめだそうです。むやみに入切を繰り返して、かえって電気代が上がるなどという状態は避けましょう。
買い替えたほうがお得になる場合も
また、消費電力量が大きい家電であるエアコンは、省エネ家電に買い替えると年間の電気代が安くなってお得に。
エアコンを使い続けると、消費電力量が毎年数%ずつ増加し、10年間で5割程度上昇してしまうともいわれます。
また、資源エネルギー庁によれば、冷房能力2.8キロワットの代表機器の例だと、2010年型の年間消費電力量は872キロワットアワー、2020年型では808キロワットアワー。この64キロワットアワーの差が、1年間で約2000円の電気代の節約になります。
10年以上という長期使用して修理が必要になっても、多くのメーカーではその年度の機種の部品を10年程度しか保管していないので、故障部位によっては修理が難しくなってしまいます。10年程度経過していて不具合を感じたならば、買い替えるほうが得策かもしれません。
※記事中の電気料金は、2024年9月時点の東京電力の電気料金をもとに算出しています。
(Hint-Pot編集部)