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電気代が高騰! 今すぐチェックできるエアコン節電術5つ NG行動は“あるある”?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

リビングで稼働するエアコン(写真はイメージ)【写真:写真AC】
リビングで稼働するエアコン(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 近年、値上がりが続いている光熱費。請求額を見る度に驚いている人も多いのではないでしょうか。報道によると、2023年1月に請求される東京電力ホールディングスの電気料金は、標準モデルで前年から5割近く上昇して過去最高に。そこで、家計の節約アドバイザーとして活躍している「家計のせつやくカフェ」代表で店舗オーナーの西田奈緒美さんに、冬のエアコン節電術をレクチャーしていただきました。

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厳しい寒さがやってくる 「今すぐ対策を!」

 1月20日に「大寒」を迎え、寒さが厳しくなっています。エアコンや電気ストーブといった暖房機器は常にフル稼働。自動的な電気料金の値上がりも避けられません。「今すぐ対策を!」と考えるなら、まずは西田さんが挙げる5つのポイントを確認しましょう。

○その1:扇風機やサーキュレーターを併用する
 気体の性質として、暖かい空気は上部に、冷たい空気は下部に溜まりやすいというものがあります。また、エアコンだけを使用していると、室内の温度にムラが生じてしまいます。そのため、扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させると、エアコンを効率的に使うことができるそうです。

「部屋の空気をかき混ぜることで、エアコンから放出された温風が全体に行き渡りやすくなり、空調効率がアップし、節電につながります」

○その2:フィルターや室外機をこまめに掃除する
 日立グローバルライフソリューションズ株式会社のウェブサイトによると、エアコンの仕組みは「室内機と室外機が室内と外気の熱を交換して、室温をコントロールする」というもの。室内機のフィルターや室外機の汚れはエアコンの効きに影響するため、西田さんは2週間に1回のクリーニングを推奨しています。

「フィルターや室外機が汚れていると温度調節が効きにくくなり、無駄な電力消費につながってしまうので、定期的にエアコンを掃除しましょう。フィルターを掃除するだけで消費電力を5~10%節電できるといわれています」

○その3:断熱・遮光効果のあるカーテンや窓を使用する
 扇風機やサーキュレーターを使い、フィルターと室外機をこまめに掃除して部屋を温めた後は、その暖気を逃さないことも大切です。そこで西田さんのおすすめは、断熱・遮熱効果のある窓やカーテン。これらを使って室内の温度低下を防止すると、エアコンの消費電力を抑えることが可能だそうです。

「室内の空気は、冷たい窓ガラスに触れることで温度が一気に温度が下がってしまうため、冬はカーテンを閉めておくことで部屋の保温効率が良くなり、節電につながります」

○その4:加湿器と併用する
 冬場の乾燥といえば、美容に関するお悩みの一つ。でも西田さんは電気代にも関係すると指摘します。それはなぜなら、湿度が上がると体感温度も高くなるから。結果的にエアコンの設定温度を上げずに済み、消費電力をセーブすることができるそうです。

「加湿器がない場合は、湿った布を室内に干しておくだけでも効果があるので、洗濯物を部屋干しするのもおすすめです」

○その5:設定温度を見直す
 エアコンの設定温度は、節電に直結する対策の一つ。西田さんによると「暖房の設定温度を1度下げると約10%の節電効果がある」といわれているそうです。

「なお、環境省が推奨する冬季の室温は『20度』なので、設定温度が高すぎる場合は参考にしましょう」