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認知症の父を入院させたい… アラフィフ娘が気が付いた「ケアマネージャー」探しの重要性

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

認知症の父と向き合う(写真はイメージです)【写真:写真AC】
認知症の父と向き合う(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 総務省の調べによると2019年9月時点で、日本の総人口は前年に比べ26万人減少している一方、65歳以上の高齢者は3588万人と増え、人口の28.4%を占めています。高齢化に比例して、認知症患者の数も増加。筆者自身も「認知症」と診断された70代の父がいます。今回もアラフィフ筆者が実際の経験から、だんだんと認知症が進んでいく父とどう向き合い、娘としてなにに直面し、どう感じているかを率直にお伝えしたいと思います。

 ◇ ◇ ◇

認知症は悪化の一途 “餓鬼”のような食欲に悩まされる日々に

 さて、しばらくご報告が空いてしまいましたが、父の認知症は日に日に悪化の一途を見せています。

 前回、認知症の症状が原因で、父が自転車を盗んできてしまったことをお伝えしましたが、続いてオートロックのマンションに侵入してしまって警察を呼ばれるという事件も起こしました。本人は「仕事で呼ばれた」と言い張っていたようですが、ずいぶん前に仕事はリタイアして今は全くしていないことは、家族が一番よく知っています。

 母に対しての乱暴・暴言もひどくなってきました。母は「お父さんを入院させるか、ホームに入れたいの。そうじゃないと、私が倒れそうなのよ」と疲弊しきり。

 以前も少し書きましたが、特にひどくなってきたのが食欲でした。朝6時に朝食を食べ、8時頃には「腹が減った! メシはまだか!」とねだり、商店等が開く時間になるとぶらっと出て行き、買い食いをしてしまいます。夜は夜で、19時に夕食をとったにもかかわらず、22時にはカップラーメンを作りだす始末。

 そして翌朝、母が起きてくると、カップラーメンの空きカップが2~3つ、台所に転がっている……そんな状態が続くようになってしまいました。

 さすがに1日に3個も4個もカップラーメンを食べるのでは、塩分の取りすぎで身体に悪いし、さらに病状を悪化させかねません。不安に思った母がカップ麺を隠したところ、今度は深夜2時や3時にもかかわらず母を叩き起こして「メシを食わせろ!」とわめくようになってしまったのです。

「めぐ(筆者)。お父さんね、まるで、地獄にいる“餓鬼”みたいなのよ。メシはまだか、何か食わせろ、金よこせ……って、お父さん、それしか言わないんだもの」

 母の疲労もマックス。それとともに私たち家族の心配でいっぱいになってしまったので、父を担当してくれているケアマネージャーさんに、入院させたい旨を相談することにしました。