「せっかく時間をかけて書いたものがマイナスに働くのはもったいない」

　ぱぱごりさんに投稿の経緯など、詳しくお話を伺いました。

Q. 就職に役立つ情報を発信し始めたきっかけは？
「人事の経験をベースにした投稿をしたときに、たくさんの人たちから反応があったからというのがきっかけです。その後、Xでの交流や普段の仕事の中で、人事や転職で悩んでいる人たちが多いことに気づき、少しでも何かの役に立ちたいと考え発信をしています」

Q. 履歴書に関する投稿をしようと思ったきっかけは？
「仕事柄、履歴書を目にする機会が多く、損をしている人たちが多いことに気づいたのがきっかけです。できていないから不合格になるわけではありませんが、せっかく時間をかけて書いたものがマイナスに働くのはもったいないと思っています」

Q. 履歴書の印象はどれくらい重視していますか？
「正直に申し上げると、履歴書よりも職務経歴書を重視しています。履歴書だけで合否を判断することはありませんが、誤字が多かったり、写真が曲がっていたりすると、日常業務でもケアレスミスが多いのではないかと不安になります。また余白部分が多いと、本当に入社したいと考えてくれているのか疑問に思うこともあります。履歴書が整っている人は、お会いしたときの第一印象も総じて良い場合が多いので、ぜひ前述のポイントは意識してほしいです」

「抜群の感性を持っている人たちが多いので学びになっています」

Q. 企業へ応募する際に、応募者側が確認しておいたほうが良いことはありますか？
「企業ホームページには目を通しておくと良いと思います。企業に対する理解が深まるだけではなく、応募企業の社風がざっくりと掴めるからです。たとえば、社内レクリエーションの写真が多く掲載されているのであれば、プライベートを含めた交流が活発に行われていることが推測できます。それがご自身の就職活動の軸に合うのか、合わないのか。ひとつの指標として十分に役立つと思います」

Q. 就職活動に関してここ16年間で大きく変わったと感じることはありますか？
「私もそうなのですが、情報を提供する人たちが増えたと感じています。アンテナさえ高く張れば、無料でたくさんのノウハウが入手できるので、OBOGや同僚とのつながりがなくても情報戦で不利になることは減ったと思います」

Q. 多くの反響が寄せられました。今のお気持ちは？
「たくさんの人たちに読んでいただけたのは素直にうれしいです。投稿した当初は、ここまでたくさんの人たちに届くとは考えてもいませんでした。リプライも可能な限り目を通しています。印象的だったのは、『履歴書の書き方なんて教えてもらったことがない』『履歴書は婚活でいうプロフィールシートのようなもの』『履歴書で無双ってことは永遠に転職活動中ってことだろ』といったものです。Xでリプライや引用をしてくれる人たちのなかには、抜群の感性を持っている人たちが多いので学びになっています」

（Hint-Pot編集部）