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ロボット掃除機やLED電球の誤解 節約に向いているのか ファイナンシャルプランナーに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:飯村 久美

高騰が続く電気料金。節電するコツをファイナンシャルプランナーが伝授(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
高騰が続く電気料金。節電するコツをファイナンシャルプランナーが伝授(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 電気料金の高騰が続いています。物価高も相まって、少しでも節約をしたいところ。日々の生活の中で工夫できることはあるのでしょうか。家計の管理や節約に詳しいファイナンシャルプランナーの飯村久美さんに、誤解しがちな家電2つについて教えてもらいました。

 ◇ ◇ ◇

「ロボット掃除機は充電に時間がかかるので電気代が高い」は誤解

 外出時にスイッチを押すと、出かけている間に床をきれいにしてくれるロボット掃除機。便利そうだけれど、充電時間が長いため、電気代がかかるのでは? という声もたまに聞かれます。

 実は1か月の電気代で計算すると、ロボット掃除機は、一般の掃除機の7分の1の電気代で済むことが分かりました。一般的な掃除機の消費電力を720W程度とし、1回30分使用した場合、1か月でかかる電気代は約335円と想定できます。

 一方でロボット掃除機の電気代は、バッテリー充電時の消費電力を17W、充電時間を3時間とする場合、毎日フル充電して使用すると考えると1か月で約47円。さらに、掃除機かけをロボットにやってもらうことで自分や家族の稼働もかからないので、人件費を想定するとさらにコスパが良いともいえますよね。

「LED電球は高いので白熱球にしてしまう」も逆効果

 また、家庭での電力消費割合のなかで3番目に多い照明も見直したいところ。

 一般的な60W形の白熱電球(54W)を、同程度の明るさのLED電球(9W)に交換したとしましょう。年間2000時間点灯した場合、90kWhの節電になり、電気代にすると年間約3000円の節約になります(資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ」に準拠して年間2000時間(1日5.5時間)として計算)。

 電球自体の値段は、LED電球のほうが白熱電球より高いです。白熱電球は1個300円に対し、LEDは2000円ほど。

 しかし、白熱電球の寿命が3~6か月で来るのに対し、LEDは11年も持ちます。トータルで考えるとコスパが良いのがLED電球です。値段が高いので、最初は躊躇してしまうかもしれませんが、家の中にある電球をすべてLEDに変えることで、大きな節電効果が得られます。

※記事中の電気料金は、2024年9月時点の東京電力の電気料金をもとに算出しています。

(Hint-Pot編集部)

飯村 久美(いいむら・くみ)

金融機関在籍中にファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取得。2006年FP事務所アイプランニングを開業。これまでの家計診断は1100世帯を超え、家計の健全化をサポート。セミナー講師コンテスト「E-1グランプリ」第3回大会ではグランプリを受賞。著書に「子どもを持ったら知っておきたいお金の話」(KADOKAWA中経出版刊)「年収300万円でもラクラク越えられる『貯蓄1000万円の壁』」(KADOKAWA刊)などがある。