仕事・人生
元CAが異業種へキャリアチェンジ 未経験で試行錯誤するなか生かせている経験とは
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元客室乗務員(CA)の平岡玲奈さんは転職し、現在は異なる業界のスタートアップ企業で広報として働いています。さまざまな分野で活躍する女性たちにスポットを当て、その人生を紐解く連載「私のビハインドストーリー」。前編では憧れのCAの仕事でキャリアを積むなか、コロナ禍によって出向先で新たな経験をしたことを伺いました。後編は、航空会社へ帰任後キャリアチェンジを決意し、新たな仕事で試行錯誤する日々についてです。
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出向先からCAに帰任 待ちわびたフライトに感じた意外な気持ち
就職活動で希望を叶えて憧れの業界で仕事をスタートしても、長い社会人人生の中では転機が訪れることもあります。とくにコロナ禍では社会情勢の変化から、多くの人がキャリアを見つめ直したことでしょう。
当時、国際線のCAとして活躍していた平岡さんはコロナ禍の影響で、フライトが月1回になりました。社内出向制度を活用し1年8か月間、出向。スタートアップや新規事業に取り組む人たちを対象にした、会員制コワーキングスペースでコミュニティマネージャーの仕事を経験しました。
2023年4月に元の職場へ戻り、CAの仕事を再開します。「出向先での日々は、新しい分野の出会いも刺激的でした。だから後ろ髪を引かれる思いもあったんです」と話す平岡さん。帰任してすぐのフライトは、待ちわびていたはずなのに、どこか寂しく感じた面もあったといいます。
やりがいを感じた兼務で芽生えた思い
再びCAとして働き始めた平岡さんに、新たな機会が訪れました。会社が新ブランドを立ち上げ、SNS運用メンバーを客室乗務員から募集することになったのです。
「フライトと並行して新規事業に関われるチャンスだと、迷わず応募しました」という平岡さん。新ブランドでは、多くのお客様にファンになってもらうため、どういった情報発信をすべきか考えるのはとても楽しい仕事でした。兼務とはいえ、フライトの仕事時間のほうが圧倒的に多いなか、SNS施策にもっと時間を割けるようになれば……と思うように。
さらに、兼務の仕事に大きなやりがいを覚えたのは、出向先で良さを感じた働き方と共通点があったからだと振り返ります。
「CAの仕事は、フライトごとに違うメンバーとチームを組みますし、お客様とはほとんどが一期一会。でも出向先の仕事やSNS運用は、同じメンバーで長期的にお客様について考える形です。2つの仕事環境を比較したとき、自分には同じチームで継続的に目標に取り組み、より深く掘り下げるほうが合っていると感じました」
SNS施策について学ぶうちに、広報の仕事の魅力に目覚めた平岡さんは、キャリアチェンジを決意。友人たちの活躍や出向先で感じた熱量から、スタートアップ企業で広報職に就きたいと考えるようになりました。