どうぶつ
「毎日ごはんを食べて、寝て、生きてそこにいてくれたらいい」 寝たきりの柴犬を介護 飼い主の思いに感動
公開日: / 更新日:
悩みが多かった14歳 こむぎちゃんはまもなく17歳に
頭を抱えていたのは、現在16歳の女の子「こむぎ」ちゃん。まもなく17歳のお誕生日を迎える長寿犬です。人懐っこくて優しい性格で、とても賢く芸達者だそう。
写真が撮影されたのは約2年前、こむぎちゃんが14歳の頃。健康診断の血液検査で引っかかり、獣医師のすすめで腎臓に優しいごはんを食べていました。しかし、ごはんが口に合わず、食べるのを嫌がることも。森本さんは、そんな当時のこむぎちゃんの様子を振り返りながら、Xに投稿しました。
現在のこむぎちゃんは、高齢のため自力で立ち上がることが難しく、森本さんに介護をしてもらいながらのんびりと生活。自力でごはんを食べたり、寝返りを打ったりすることができないこむぎちゃんに、家族みんなが全力で寄り添っています。
愛情を注がれなら穏やかな毎日を過ごすこむぎちゃん
森本さんによると、こむぎちゃんの健康長寿の秘訣は「ドッグフード以外のものをできるだけ食べさせない。毎日散歩をする。ブラッシングを毎日する。いろいろ指示して頭を使わせる」ことだそうです。
こむぎちゃんは一日の大半を寝たきりで過ごし、ごはんは午前11時、午後6時、午後11時の3回。家族みんなと同じタイミングで、消灯時間を迎えます。
「夜中は寝返りしたくてもできないので、3回くらい起こされます。そして、向きを変えてあげたり、水を飲ませてあげたり、おむつを替えたりします。動けないので、一日中寝転んでいますが、目を開けているときと閉じているときがあり、どれくらい寝ているかはわかりません」
夜鳴き対応や寝返り介助など、老犬の介護は大変なことが多くあります。しかし、それ以上に、お世話をさせてもらえることへの喜びや幸せを感じている森本さん。「毎日ごはんを食べて、寝て、生きてそこにいてくれたらいい」と、こむぎちゃんへの思いを話します。その大きな愛情は、きっとこむぎちゃんにも伝わっているでしょう。
これからも、こむぎちゃんと森本さんの穏やかな日常が末長く続きますように。森本さんは、こむぎちゃんと暮らしながらボサノバ歌手として活動中。Xアカウント(@hiromin530)では、ステージで歌う姿も見ることができます。また、作曲した「わたしはこむぎ」には、こむぎちゃんへの熱い思いが込められているそうです。
○取材協力:柴犬こむぎ16歳(@komugi16sai)さん
(Hint-Pot編集部)