ひとめ惚れは、人を相手にするだけとは限りません。フラッと入った店で、ときめきを感じるものに出合うこともあるでしょう。X（ツイッター）では、一瞬で心奪われて購入したという時計のデザインが話題に。投稿者のえな鳥（@wani_kawaiinono）さんに詳しいお話を伺いました。

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「とろ～んとしてる」「ダリの世界やないかー」

「へにょへにょの時計」

　そんな一文とともに投稿された写真には、チェストのようなものにかけられた独特なフォルムの物体が写っています。文字盤や針があることから、時計であることは間違いありません。さらに、アンティーク調の色合いは上品な雰囲気が。ただ、全体に飴細工のようにぐにゃりと曲がり、見ている人を不思議な感覚にいざなうようです。

　ユニークなデザインの時計に、15万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には、「とろ～んとしてる」「思った以上にへにょへにょだった」「溶けてるのか時空がゆがんでるのか……」「ダリの世界やないかー」「サルバドールやんけ」などの声が寄せられています。

「わざわざ玄関に見にいくほど気に入って…」

　投稿者のえな鳥さんは、素敵なものを集めるのが趣味。自室には光るキノコの置き物など、感性に合うものを置いて楽しんでいます。

　そんなえな鳥さんが話題の時計と出合ったのは、新宿の雑貨店でした。「完全にひとめ惚れです！　気がついたら買っていました」と話し、運命的な出合いだったようです。購入価格は2000円くらいと、時計としては手頃な価格。

　実は「塗装に重厚感があるので重く見えますが、マグカップくらいの重さ」とのことで、全体的にプラスチックでできているといいます。当初は、素敵なものを集めている自室に置くつもりだったえな鳥さん。持ち帰ってみると思いのほか大きく、玄関に置くことにしました。

「帰宅したら、この時計が出迎えてくれる感じです。時計はスマートフォンで見たほうが早いですが、わざわざ玄関に見にいくほど気に入っています」

　とてもお気に入りになった「へにょへにょの時計」。リプライだけでなく、家族や友人の反響で多かったのは「ダリの絵に似ている」という声です。

　スペインが生んだ20世紀を代表する画家のひとり、サルバドール・ダリ。代表作「記憶の固執」をはじめ複数の作品に、えな鳥さんが「へにょへにょ」と評した、やわらかく変形した時計を描いています。「記憶の固執」で描かれた印象的な時計にインスパイアされたものは多いようで、自身が持っている時計の写真を添えてリプライする人も。

「ダリを知らなかったので、みんなに言われて調べたら、そっくりで驚きました」というえな鳥さん。名画をモチーフにした素敵な時計で、これから帰宅の時間がより楽しみになりそうですね。

（Hint-Pot編集部）