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日本では考えられない 海外ホテルでの“とんでもトラブル” 元添乗員が遭遇したこととは

公開日:  /  更新日:

著者:Ana

深夜のチェックインでエレベーターが停止!

見どころたっぷりのイタリアだけれど…【写真:Ana】
見どころたっぷりのイタリアだけれど…【写真:Ana】

 続いては、添乗員時代にイタリアで起きた事件です。ツアー初日、ホテルへの到着は午前0時を回っていました。フロントは人気がなく我々のグループのみで、深夜のため、スタッフも奥に待機しているような状況です。

 お客様にすぐカギを渡し、私がしばらくロビーで待機していると、いきなり携帯が鳴り出しました。「こんな時間に!?」とびっくりして出ると、さっきカギを渡したツアーのお客様からです。

「スーツケースを持ってエレベーターに乗ったら、おそらく2階と3階の間で止まってしまったみたいで、今エレベーターの中で動けなくなっています」という、衝撃の連絡でした。

 急いでフロントの人を呼び「大変なことが起きた!」と伝えると、メンテナンス係を呼ぶから待っているようにとのこと。しかし、待てど暮らせどやってきません。何度尋ねても「今来るから待っていろ」の一点張りです。閉じ込められた方と頻繁に電話でやりとりをしながら、待つこと30分。ようやく担当者が来て、なんとかエレベーターが再稼働し、無事に部屋へたどり着きました。

 海外、しかも夜中のトラブルは本当に厄介です。日中ですら対応が遅いのに、夜中ともなれば人が少なくなり、なんやかんやと理由をつけてなかなか来てくれません。30分で来たのはまだ良かったほうだと思います。とにかく、けがやパニックなどがなく無事で良かったと胸を撫で下ろしました。

真夜中に物音…まさかの動物が

パリ市内のホテル(※トラブルのあった当該ホテルではありません)【写真:Ana】
パリ市内のホテル(※トラブルのあった当該ホテルではありません)【写真:Ana】

 フランス・パリ市内にある、ビジネスホテルランクのホテルに泊まったときのこと。夜中に、窓際に置いたビニール袋のほうからガサガサという不審な音がして、目が覚めました。

 もう嫌な予感しかしません。近くに行くのははばかられるので、ひとまず電気をつけたところ、窓際をササーッと走り去っていくネズミの姿が! 窓横の排気口のようなところに入って行きました。

 アジアやアフリカの安宿ならまだしも、ここは花の都とも称されるパリ……。ルームチェンジも考えましたが、夜中なので時間がかかるし、空き部屋があるかもわかりません。さらに、数時間後にはチェックアウトして帰国。「面倒くさい」が勝ってしまったので、ひとまず排気口近くをふさぐようにタオルや物を置き、朝が来るのを待ちました。

 翌朝驚いたのが、朝食の際に聞いた、別の日本人女性2人組の会話でした。

「本当にあり得ないよね。ネズミなんて初めて見たし~!!!(爆笑)」

 私だけではなかったという、衝撃のオチでした。もちろんホテルには報告しましたが、以来そのホテルには泊まっていないので、どうなったのかは謎のまま。コロナ禍を経て、改善されていることを願うばかりです。

(Ana)

Ana(アナ)

旅アドバイザー&トラベルライター。学生時代から海外旅行に魅了され、これまで世界約50か国をめぐってきた大の旅好きで、海外添乗員として活動していた経験もある。行った旅の数と比例して、経験してきたトラブルや事件は数知れず。コロナ禍を経て、再び海外へ飛びながら旅に役立つ情報、異文化を楽しむ知恵などを日々発信中。