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「柴犬の紙幣があったらいいな」 架空の新紙幣に国内外から称賛殺到 「貯金がはかどりそう」
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SNSの声をきっかけに制作
柴犬紙幣を描いたのは、動物と野菜を融合させた「おやさい妖精さん」の作者としても知られる、イラストレーター歴20年のぽん吉さんです。「おやさい妖精さん」は中国を中心に海外でも大人気で、今年の7月には野菜や動物の豆知識がたっぷり詰まった「おやさい妖精さん大図鑑」(学研ホールディングス刊)も出版されています。
そんなぽん吉さんが柴犬の紙幣を描こうと思ったのは、SNSの声がきっかけでした。
「制作した当時、『柴犬の紙幣があったらいいな』という声をSNSなどで多く見ました。私も柴犬が大好きなので描いてみようと思いました。あまり金額が大きいと威圧感があるかなと思い、使いやすい少額に設定しています。八百円札は、末広がりで縁起が良く、紙幣にも描いている縁起がいい赤富士にもかけています」
最初に描いたのは千円札。期間は1~2日だといいます。
「以前から作品用に別で描いていた、装飾の彫刻紋章と柴犬の線画があったので、早く仕上げることができました。それらをお札のサイズに組み合わせ、細部を微調整し、お札の色と文字などを描き込んで仕上げています」
一方、五百円札と八百円札は一からすべて描き起こし、装飾なども豪華にこだわったため、それぞれ7~10日ほどかかったそうです。
日本固有種が隠れた背景にこだわり
こだわった点は、やはり緻密に描かれた背景です。
「紙幣はとても情報量が多い線画作品ですので、見られた方にとっていろいろな発見があるように、ネタを仕込みました。赤富士や日本固有種のアカヒゲ、アセビ、ハコネウツギ、北海道にのみ生息しているエゾモモンガなどを入れて、日本の紙幣として親しんでもらえる工夫を盛り込みました」
目を見張る作品は、日本人だけでなく海外からも注目を集めました。外国の人たちからも好意的なコメントがたくさん届いています。
「私は、お金を使う際に緊張することが多いので、柴犬の紙幣なら少しほっこりして使うことができるかなと制作しました。いただいたコメントでも『会計が楽しくなりそう』『この紙幣をたくさんもらうために仕事を頑張れそう』『たくさん貯金したい』など、日常の癒やしとして『こういう紙幣もいいですね』というコメントをいただけて、作って良かったなと感じました」
柴犬だけでなく、ほかの日本犬を登場させたり、日本固有種のさまざまな動物をメインに据えたりなど、アイデアが広がった今回の作品。いつか採用されたらおもしろいですね。
(Hint-Pot編集部)