仕事・人生
在米23年目の日本人ママ 「イライラするより笑っているお母さんでいたい」 アメリカでの子育てでぶつかった壁
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現在、3人の子どもたちと、アメリカ在住イギリス人の夫とともにテキサス州で暮らすシノブさん。アメリカに移住したのは23年前。日本で働いていたアメリカ人の前夫の帰任がきっかけでした。シノブさんは、子どもたちとのアメリカでのリアルな日常をYouTubeチャンネル「Brasians」で発信し、人気を集めています。移住先のアメリカでの子育てで悩んだことなどについて伺いました。
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オーストラリア留学を経て、日本でアメリカ人と結婚
東京で生まれ育ったシノブさんが英語に興味を持ったのは、10代の頃。ハリウッド映画『トップガン』のトム・クルーズや、当時世界を席巻していたアメリカのアイドルグループ、ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックを見て、「なんてかっこいい人たちなんだろう」と思ったのがきっかけでした。
大学在学中にアルバイトでお金を貯め、卒業後にオーストラリアへ留学。最初は語学学校に、その後1年半はツーリズムの専門学校に通い、2年間のオーストラリア生活で英語を身につけました。
帰国後、横須賀の米軍基地で働く軍人とつきあっていた友人に誘われ、米軍基地へ遊びに行くことに。そこで友人の交際相手の同僚であるアメリカ人と意気投合し、交際をスタートしました。その後、長女のエリカちゃんを授かり、日本で新婚生活を送っていましたが、エリカちゃんが2歳を迎えた頃、夫の帰任に伴いアメリカへ移住することになりました。
英語は好きだけれど、アメリカ移住は不安でいっぱい
大好きな英語圏に住むことになったシノブさんですが、当時は不安のほうが大きかったそうです。
「アメリカへの移住願望はなかったんです。英語が話せればいい、日本で英語に携わる仕事ができればそれで十分でした。子どもがまだ小さかったので、大丈夫なのか、やっていけるのかという不安もありました」
そう思いつつも、「人生一度きりだから」という思い切りの良さで移住。「怖さ半分、冒険心半分」でアメリカに渡り、気づけば今年で23年目を迎えました。