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「琵琶湖に向かって沈む彗星が美しかった」 8万年ぶりに最接近 幻想的な一枚に感動の声が続出
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「忘れることのない一生の思い出」
数々の困難や不安があったなか、無事に撮影できたとうやさん。その喜びを次のように語ります。
「貴重な瞬間に立ち会え、また心待ちにしていた4年越しの光景だったため、彗星が見えた瞬間、言葉にならないほどの感動を覚えました。この感動は、忘れることのない一生の思い出になると思います」
また、届いた多くのコメントも時間を見つけては目を通し、今回の奇跡を噛み締めているといいます。
「とくに『ガンダムが大気圏突入しているみたいだ』というコメントが目を引きました。『紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)』は非常に長い尾を引いているため、実際には地球と約7100万キロも離れているそうですが、目視だともっと近くにあると勘違いしそうになります。コメントのように、何かが大気圏に突入して燃えているようにも見えました。そのため、撮影していた自分と同じように感じている方がいるとわかり、うれしく感じました」
徐々に肉眼での観測が難しくなる
「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」は、21日以降も夕方の空に見ることができますが、位置がやや高くなり、太陽からも地球からも遠ざかるため、明るさが落ちていくそう。そのため、「肉眼で観察するのは少しずつ難しくなりますが、双眼鏡や望遠鏡では、引き続き観察することができそうです」と国立天文台は発表しています。
今回の撮影に成功することができたのは、とうやさんも運営を務めている、稲田大樹(@usalica)さん主催の撮影コミュニティ「京都写真よきかな」の存在が大きかったといいます。
京都に特化した団体で、週に1度、桜の開花や紅葉の身頃、流星群など季節に応じた撮影情報を解説しているそう。「京都の紅葉情報も適宜更新していくため、これを機に興味を持っていただける方がいればうれしいです」と、とうやさんは結んでいます。
(Hint-Pot編集部)