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「極楽浄土のよう」ピンクとブルーの幻想的な写真に15万人感動 特殊な制作手法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

世知辛い日常から解き放ってくれるような力も感じる一枚に【写真提供:yuuui(@uyjpn)さん】
世知辛い日常から解き放ってくれるような力も感じる一枚に【写真提供:yuuui(@uyjpn)さん】

 普段の生活で何気なく見ている風景。そこにある“色”の見え方は見る人の色覚や照明などによってさまざまですが、一般的には「空は青」「木の葉は緑」といった基本概念が存在します。しかし、そうした基本概念のない世界が“写真”として現れたことで、ネット上では新鮮な驚きが広がっているようです。それは「美しいピンクとブルー」で構成された赤外線写真と呼ばれるものだそう。作品を投稿したyuuui(@uyjpn)さんに詳しい話を伺いました。

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神奈川県藤沢市のある寺院で昨夏に撮影された一枚

「幸福の神様がいたので写真を撮りました」

 シンプルなメッセージとともにツイッターで公開された写真には、池のほとりに佇む一体の仏像が写っています。その周囲に広がる木々は見事なピンク色です。見た瞬間は「桜かな?」と思いますが、よく見れば葉の形や枝ぶりが異なっているような。さらにじっくり見ると、収められた世界がピンクとブルーの複雑な濃淡で作られていることに気付くでしょう。仏像による効果もあり、何とも幻想的な一枚です。

 そう、これは普段から見ている一般的な色ではありません。赤外線の中でも「近赤外線」を撮影した「赤外線写真」と呼ばれるもので、撮影後に「カラースワップ」と呼ばれる作業を施すことで、赤外線を反射するものはピンク系に、しないものはブルー系の色になります。撮影者のyuuuiさんによると、今回の作品は神奈川県藤沢市のある寺院で昨夏に撮影されたものだそうです。

「関東近郊を中心に寺院や風景スポットにて赤外線写真を撮り歩いており、元々リストアップしてあった中の1か所でした。撮影した日の天気は曇り。基本的に赤外線写真は、晴れた日に撮る方が鮮やかな色になるのですが、この場所は空を写さなくても画(絵)になる構図だったため、曇りの日にしか出せない優しい桃色が逆に味になりました」

 ツイッターで公開されたこの写真は、15.5万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)にも「極楽浄土のようで……桜霞の中に現れた仏様のよう……」「見ているだけで幸せになりそうです」「めっちゃ癒やされる1枚」といった感激のコメントが続々。

 またピンクというつながりからか、「これは岩下の新生姜の社長さんがフォロー&リツイートする案件ですね」という指摘も。これにyuuuiさんが以前から社長(岩下和了さん@shinshoga)にフォローしていただいていることを明かすと、社長が「息を飲む美しさです」とさらにリプライをしていました。