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令和元年に売れた意外なもの 婚姻届けに貯金箱… 年越し間近にトレンドハンターが振り返る
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教えてくれた人:清水 淳
防災意識が高まった一年 「非常時じゃなく日常になった」清水氏
そして、地震に加えて大雨被害など災害も多かった一年。季節外れの10月に大型の台風が上陸するなど、「防災」や「備蓄」への意識が高まった人も多かったかもしれない。今年は特に購買行動で変化を感じたと清水氏はいう。
「これまで防災の商品は、『非常時』といった感じでしたが、今や『日常の一部』となっている印象を受けます。防災リュックとしてグッズが入って販売されているものが以前は主流でしたが、今は本当に必要なものなどを日常的に買い置きして使っていたり、中身をカスタマイズしている傾向もみられます」
季節外れの台風上陸の前後に、売れたものとして次のように語った。
「台風の前は、いわゆる『準備需要』で、ガスボンベやコンロといった商品への需要が非常に高かったですね。車の中からガラスが割れるハンマーが、今年は通常の約7.5倍も売れました。ウォータータンクも伸びました。台風の後は携帯用のラジオですね。スマホなど携帯電話も基地局が閉鎖してしまったら使えないので、情報収集のためかラジオの需要が非常に高かったんです」
さらに、興味深い需要もあった。「なぜか貯金箱です。理由を考えてみたら、非常時に携帯が使えなくなると、キャッシュレスも使えない。そのため、小銭を貯めておくと役に立つんですね。防災対策としても貯金箱を買って、普段から小銭を貯めておくケースもあるんだなあと」
来年は、東京五輪開催の年となる。新しい消費傾向とトレンドが生まれるかもしれない。
(Hint-Pot編集部)