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七五三のお祝いに、お返しをしないのはマナー違反? 服装や写真撮影でのタブーも
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七五三の季節です。伝統的には11月15日ですが、今は前後にお参りにいくケースが多いでしょう。子どもの健やかな成長を祝う晴れやかな行事。その節目にもらったお祝いのお返しを、どうするべきか迷うこともあるかもしれません。日本古来の伝承や風習、先人の知恵など諸説に着目するこの連載。今回は、七五三のお祝い返しやタブーについて紹介しましょう。
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七五三は子どもが主役の内輪のお祝い
七五三は、3歳、5歳、7歳の子どもたちの健やかな成長を願い祝う、日本の伝統的な行事です。親戚をはじめ、親しい友人や近所の人からお祝いの品やお祝い金をもらうこともあるでしょう。
子どもが主役の内輪のお祝いなので、本来は七五三のお祝いに対するお返しは必要ないとされています。地域や家庭によっては独自の習慣があるかもしれませんが、一般的にはお祝いへのお返しをしなくてもマナー違反にあたりません。
しかし、相手に感謝の気持ちをしっかりと伝えることは大切です。お礼状の送付や電話連絡などをしておくと良いでしょう。
内祝いとしてお返しするケースも
感謝の気持ちを伝えるために、「内祝い」の品物を贈るのも選択肢のひとつです。もともと内祝いは「身内にあった幸せを、周りの人にお裾分けする」もので、お祝いをもらったかどうかに関係なく、おめでたい出来事を周囲に知らせる目的で贈るものでした。昔は七五三の千歳飴を食べやすく切って、近所に縁起物としてお裾分けする風習があったといわれています。
現代では「もらったお祝いへの返礼」として、内祝いを贈るケースが増えています。金額は、お祝いされた金額の3分の1から半額程度を目安に。あくまで子どもを祝う行事であるため、豪華なお返しは、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。
感謝の気持ちとして、日用品や食品といった消耗品など、相手が使いやすいシンプルなものを選ぶと良いでしょう。ガラスや陶器製のものは割れたり、壊れたりしやすいので避けたほうが安心です。
七五三で気をつけたいこととは?
基本的に、七五三にタブーはないとされていますが、付き添う親の服装については気をつけたいことがあります。それは「親が子どもよりも目立ってはいけない」ということです。控えめで、子どもを引き立てるフォーマルな装いを心がけましょう。
写真撮影をする際も同様です。洋装の場合、親が子どもと同じ色を着るのは避けたほうが良いといわれています。明るめの黒やグレー、ベージュ系のフォーマルスーツなどが一般的です。
お参りの際の写真撮影についても注意点が。境内での撮影は、ほかの参拝者の迷惑にならないように配慮しましょう。神社やお寺によってそれぞれルールが異なり、出張カメラマンの撮影を禁止している場合もあります。ルール違反にならないか、事前に調べておくのがおすすめです。
また、祈祷中の写真やビデオ撮影は、ほとんどのところが禁止しています。本来は親子で神様にお祈りを捧げる神聖な時間です。どうしても祈祷中に撮影をしたい場合は、事前に許可を得るなどしておくと良いでしょう。
(鶴丸 和子)