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「今にも飛び出してきそう」 愛犬の在りし日の姿を再現 「愛情が十分に伝わってくる」作品に絶賛の声
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家族の一員として、ともに暮らす愛犬。たとえ愛犬が虹の橋へと旅立っても、その愛情が尽きない人も多いでしょう。X(ツイッター)では、愛犬の姿を在りし日のまま再現した羊毛フェルト作品が話題を集めています。制作者の大源マム(@DaiGen_felt)さんに、詳しいお話を伺いました。
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「フェルトなんですか!? 本物かと思いました」
話題になったのは、躍動感たっぷりに駆けてくる犬の姿を再現した羊毛フェルト作品。うれしそうな表情を浮かべ、大きな耳が風になびくように跳ね、見る人に犬の楽しい気持ちが伝わってくるようです。
作品が収められた透明ケースの中には、モデルになった犬の写真も。作品のそばには、墨痕鮮やかな「奨励賞」の文字が添えられ、受賞作品であることがわかります。
愛らしい作品に2.8万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「フェルトなんですか!? 本物かと思いました」「おーこれははしゃいどる」「躍動感が素晴らしくて、見てるだけで泣けてきました。今にも飛び出してきそうです」「すごい躍動感! 愛情いっぱいの素敵な作品です!」などの声が寄せられています。
「作業中だけは泣かずにいられたので…」
手のひらサイズで、本物そっくりな「羊毛わんこ」を制作している大源マムさん。現在は、ヨークシャーテリアとシーズーのミックス犬で10歳の男の子「源之介」くんと暮らしています。ダックスフンドとヨークシャーテリアのミックス犬「大治郎」くんも一緒でしたが、今年6月に天国へ旅立ってしまいました。
持病はあったものの、家族からたくさんの愛情を注がれ、大治郎くんは15歳まで幸せに過ごしました。ただ、大源マムさんの悲しみは、予想や想像をはるかに超えるたものだったそう。源之介くんも、一緒にいた大治郎くんがいなくなり、すっかりおとなしくなってしまったといいます。
「“弟犬”の源之介のためにしゃんとしなきゃと思いながらも、泣くことしかできずにいました。ただ、羊毛フェルトの作業中だけは泣かずにいられたので、私の大好きだった元気な大治郎の姿を思い出せるように、形に残そうと思いました」
そうして制作した作品を「このモデルの子がどれだけ愛されていたのか、知ってもらえたらという気持ちで」出品した展示会で、「奨励賞」を受賞しました。
「大治郎十五年間ありがとう」と名づけられた作品への寸評には、「モデルのわんこを見ると家族の一員としての愛情が十分に伝わってくる」との文字が。大源マムさんの愛と思いが、作品を通じて審査員の心も打ったようです。