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「うちにサンタは来ない」と諦めてしまう子どもも 手軽に寄付ができる「ブックサンタ」とは
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「小学生向けは…」 例年不足する本の傾向
寄付をする人が本を選ぶブックサンタ。そのため例年、プレゼントを待っている子どもたちに対して、たくさん集まる本と足りない本があるといいます。オンライン書店の「サンタにおまかせ」を選ぶ人が多ければ、そうした分を補うことができますが、偏りが解消される状況にはなっていません。
サンタクロースのプレゼントのイメージから、たくさん寄付が寄せられるのは、乳幼児向けの本。一方で、「支援しているご家庭のお子さんは小学生の割合が多いことから、全体的に小学生向けの本のニーズが高い状況です。そのため小学生向けの本が、不足しがちな傾向があります」と説明。同団体のSNSでも、そうした状況を紹介していますが、今年も同じような状況にあるようです。
「ブックサンタを待ってくれている子どもたちに、ひとりでも多く本を届けたいと思っています。その子の成長の糧となるよう、できるだけ年代に合った本が届けられればと考えているので、よろしければ小学生向けの本を意識していただけると、ありがたいです」
ブックサンタに加え体験格差を埋める新たな活動も
「困難な状況にある子どもたち」へのサポートを行っている同団体では、ブックサンタ以外に多くの活動を実施。経済的なことが主な要因とされる体験格差についても、新たな取り組みを始めています。
「以前より多くのご家庭から、長期休みに家族の思い出作りの機会がないとの声があったことをきっかけに、今年の夏休みに映画館での映画鑑賞体験をプレゼントする取り組みを始めました。各家庭で、好きな日時、好きな作品、好きな映画館を選んで鑑賞できるように、ウェブ上でチケットの予約ができるデジタルギフト『映画GIFT』を活用しました。映画館に行ったことがない子どもやご家庭も多く、とても貴重な体験になったとの声をお寄せいただいています。今後も安定的かつ継続的に取り組めるようにと、同時開催したクラウドファンディングでも多くの方に賛同や支援をいただきました。寄付者のみなさまや映画業界の方々と連携しながら、一組でも多くのご家庭に届けていきたいと考えています」
公民館などでの低価格や無料の映画鑑賞会は、都心部では人口に比して開催は多くありません。また、日時が固定されている鑑賞会では、親が連れていけないといったケースも多いそう。しかし、「鑑賞券のプレゼント」であれば機会を逃す懸念もなく、子ども自身が観たい映画や近隣の劇場などを選ぶこともできます。
「恥ずかしながら、私たちには映画業界の知識や知見がほとんどありません。今後は映画会社や劇場などにも協力を仰ぎ、体験機会を得るご家庭、寄付者のみなさま、映画業界の方々にも、喜んでもらえるような仕組みを作っていきたいと考えています。そうして多くの子どもたちが、映画館での体験を楽しめるようにできたら、とてもうれしいです」
夢中になって本を読んだり、映画の世界に没入したりすることは、大人であっても心が躍り、癒やされる時間でしょう。だからこそ、しんどさを感じている子どもたちには、楽しみや希望を見出せるようなプレゼントを贈りたいですね。
(Hint-Pot編集部)