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ミントだけではない 地植えをしてはいけないハーブ 意外と知らない繁殖力が強い理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

ミント以外にも地植えに気をつけたいハーブ

 ミント以外にも、地下茎でどんどん増えていくハーブは意外と多いです。代表的なものを挙げていきましょう。

○ドクダミ

ドクダミ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ドクダミ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ドクダミ科の多年草です。主に東アジアに自生し、湿気のある環境を好みます。さまざまな薬効があることから生薬名「十薬」と呼ばれ、古くから日本で重宝され使われてきたハーブ。独特な香りの成分は強い抗菌・抗炎症作用があります。お茶や天ぷらなど食用として活用されていることは、よく知られています。

○ミョウガ

ミョウガの花(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ミョウガの花(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ショウガ科の多年草で、湿度の高い場所を好みます。一般的に知られているのは蕾の部分(花穂)を食べる「花みょうが」です。夏が旬の香味野菜で料理に活用できますが、地下茎でどんどん増えていきます。爽やかな香りは「α(アルファ)ピネン」という成分で、ヒノキにも含まれているもの。抗菌作用、消化促進などの働きがあるとされています。

〇オレガノ

オレガノ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
オレガノ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 シソ科の多年草です。地下茎で増えていき、耐寒性があり丈夫で育てやすいのですが、日本の夏の高温多湿には弱い特徴もあります。イタリア料理には欠かせないおなじみの香辛料です。また整腸、風邪、鎮痛剤としても使われるなど、古くから、調味料や香辛料、薬草として用いられています。

地下茎で増えるハーブの対策について

 地下茎から増えるハーブは、できれば地植えではなくコンテナで育てることをおすすめします。その場合、気をつけたいのは、コンテナは地面に直接置かず、少し浮かせて設置することです。鉢底穴から地下茎が伸びて庭に侵入するのを防げます。

 ミント類は交雑しやすいので、異なる種類を育てたい場合は、それぞれ別のコンテナに植えて、こぼれ種の影響も受けないように、離して管理しましょう。

 どうしても庭に植えたい場合、庭の一角に「根止めシート」を使用するのが有効です。そこに植えると、成長範囲が制限されるので、気付いたら庭一面にはびこっていたということはなくなります。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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