秋が深まり、美しい紅葉の季節。鮮やかに色づく景色は、日本人だけでなく、多くの外国人観光客も魅了しています。母国では味わえない、日本ならではの四季を堪能しに訪れているタイ人夫妻は、母国で話題になっているという日本の人気スポットに向かうといいます。いったい、どこなのでしょうか。

　◇　◇　◇

夫妻で訪日リピーター　「タイの人たちにすごく人気」の場所へ

　夫とともに、タイの首都バンコクから日本を訪れているサリーさん。サリーさんは訪日経験があり、今回で3回目の日本旅行です。

「とくに日本の食べ物が好きなのと、日本は古き良き文化と革新が融合しているところがとても素敵です。日本のあらゆる場所にその美しさを感じます」

　すっかり日本の虜になっている様子のサリーさんは、日本人との交流にも興味があるようで、積極的に日本人とコミュニケーションをとっているそう。そんなサリーさんは今回、ある目的を持って日本へ来ていました。

「今回の旅のメインは、上高地にトレッキングに行くことです」

　長野県松本市にある上高地は、標高およそ1500メートルの山岳景勝地で、国の文化財にも指定されています。手つかずの自然が多く残り、年間120万人もの観光客が訪れる人気スポットです。

「私にとって初めての場所なので、とても楽しみですし、夫の趣味がトレッキングやハイキングなんです。それに今、上高地はタイの人たちにすごく人気があるんですよ」

　秋の上高地は、赤や黄色に色づいた美しい紅葉が池の水面に反射し、雄大な絶景が楽しめることでも有名です。しかし、自然保護の観点から、年間を通じてマイカー規制などもあり、東京からのアクセスが決して便利ではない場所。なぜ、そんなにタイで人気なのでしょうか。

「上高地を訪れたタイ人たちが、美しい景色をSNSにアップしているんです。それがすごくバズって大人気なんですよ。今、上高地はタイの人たちにとって、とても人気のある観光地です」

　目を輝かせながら話してくれたサリーさん。上高地がある松本市には、国宝として知られる松本城もあり、期待は膨らむばかりのようです。今回の旅でも素敵な思い出をたくさん作ってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）