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昭和に流行ったものに意外な高値がつく場合も 実家の片づけで売れるものは? 掃除のプロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
“奇跡の9連休”といわれている今年の年末年始の休み。つい後回しにしてしまいがちな「実家の片づけ」を始めるのにも、もってこいです。気が重くなりがちな片づけは「宝探し感覚でやると、楽しくできますよ!」と、整理収納アドバイザーの伊藤まきさん。実際に実家の片づけに苦労した経験がある伊藤さんは、実家に眠っているもののなかに、実は高く売れるものが含まれている可能性があるといいます。どんなものが“お宝”に変わるのでしょうか。詳しく教えていただきました。
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捨てる前にブランド名の確認は忘れずに
実家の片づけでまず目につくのが、美術品や宝飾品といった価値がわかりやすいものでしょう。しかし、意外なものが“お宝”になることもあります。今年の年末年始の帰省は、宝探し気分で実家の片づけをしてみましょう。
○贈答品
タオルや食器類など、箱に入った新品同然の状態で保存されている贈答品。そのままリサイクル店へ持ち込むと、期待以上の値段で売れることがあります。ただし、品質がいい品は買うと高価なこともあるので、自分で使ったほうがお得かもしれません。
中身がきれいでも箱が汚れている場合は、マイナス査定になるので注意。フリマアプリサイトで「箱なし未使用品」として売ると、リサイクルショップより高価で売れる可能性が高まります。
○金属スクラップ
金や銀、プラチナ以外の金属は、金属スクラップの買い取りや回収をしている店へ持ち込むと、現金化できます。実家丸ごとの処分となると、軽トラックいっぱいの金属スクラップが集まることも。
車のバッテリーや給湯器、タイヤ付きのアルミホイール、工業雑品(鉄)、真鍮(水道管)なども、買い取りが望める商品です。
○昭和の本や雑誌、DVD、レコード、おもちゃ、ゲームなど
保管状態やコレクターズアイテムであるなど、条件はさまざまありますが、かなりの高額で売れる場合があります。もし売れそうなものを見つけたら、ジャケットやディスクに傷や汚れがないか、ケースやブックレット、特典などがすべてそろっているかなどを確認しましょう。限定版や廃盤になっているものなど、希少性が高いものは高額査定が期待できます。
キャラクターグッズや、キャラクターが印刷された雑貨類も人気です。「こんなもの売れないでしょ」と諦める前に、スマートフォンのカメラ機能で撮影し、画像検索をかけて相場を調べてみましょう。意外な高値がつくかもしれません。
○状態のいい家具、時計、ランプ、家電
古い家具でも、国産の天然木の家具は丈夫で品質がいいものも多いです。また、昭和レトロブームなどもあり、状態によっては高値が期待できます。実家で長年使ってきたものなどは愛着もあると思いますので、フリマアプリなどを利用し、価値をわかってくれる相手に売るといいでしょう。
○昭和のタッパーウェア
今後、高値での取引が想定されているもののひとつに、タッパーウェアがあります。これは、2024年にアメリカのプラスチック製食品保存容器メーカー、タッパーウェア・ブランズが破産したため。昭和に大ブームを起こしたタッパーウェアの希少性が高まる可能性があります。箱に入ったままの未使用品が見つかれば、「売るものリスト」に加えておきましょう。
○食器や鍋類
陶磁器のなかには、コレクターズアイテムとして人気を集めているものも。ひびや欠けが入ったものでも、思わぬ高値で取引されることがあります。ホーロー製の鍋ややかん、マグカップなども、昭和レトロブームで人気が出ていることもあります。メーカー名などを確認し、フリマアプリに出品しましょう。
ただのプラスチックのカップかと思っていたら、アメリカの耐熱ガラス容器ブランド「ファイヤーキング」のもので、思わぬ高値になった……という経験をした人も。捨てる前に、ブランド名の確認を忘れずに。
○レトロな和雑貨
外国人観光客の間で「蚤の市」の人気が高まり、古いこけしや木彫りのクマなどのお土産品、有田焼や九谷焼などの食器、江戸切子、漆器、掛け軸などを買い取る業者が増えています。
査定はどうしても安くなりやすいので、自分で売りたいと考えるのであれば、外国人観光客が多い地域で開かれるフリーマーケットに出店しましょう。
また、海外通販サイト(ebayなど)に出品し、高値を狙うのも手。今回ご紹介するお宝のなかで、最も高額で落札されるかもしれないジャンルです。
売りたいものに合わせ、リサイクルショップやフリマサイトなど、売る場を選ぶことも大切です。ネットで検索をかけてみて、高額査定を得た人の声を集めてみてもいいでしょう。
(和栗 恵)