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実家の片づけで見つけた金製品や古銭 高く売るのに気をつけたほうがいいこととは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

貴金属でも価値がほとんどつかない場合が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
貴金属でも価値がほとんどつかない場合が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 いつかはやらなければならないけれど、つい後回しにしてしまいがちな「実家の片づけ」。実際に実家の片づけに苦労した整理収納アドバイザーの伊藤まきさんは、「片づけを面倒くさがる声も多いですが、実家にはお宝が眠っている可能性大。とくに金製品は価格が高くなっています。売れるものは売って、すっきりしてみましょう」と語ります。しかし、なかには「価値がないもの」も。見極めるポイントをお聞きしました。

 ◇ ◇ ◇

金の価格はうなぎ上り 真珠は値段がつかないことも

 金やプラチナ、銀、ダイヤモンド、古い貨幣などは、普遍的な価値があると思っている人も多いでしょう。しかし、状態によっては査定額が大きく減額されてしまうこともあるようです。

○金、プラチナ、宝石
 購入した店や時期、ブランド、デザイナーなど、できる限りの情報を集めるといいでしょう。デザインが多少古くても、ケースや保証書、鑑定書などがそろっているものは査定額がアップすることも。ただし、傷があるもの、色が変わってしまったものは査定額が下がります。複数の買い取り業者に査定を依頼し、最も高い査定額を出してくれた店に売却しましょう。

○真珠
 巻きが厚く、照りが強く、形が整っている真珠が実家に眠っていませんか? 有名ブランド店のものは、高値で取引される可能性があります。低品質のものやノーブランド品は値段がつきにくいケースが多いので、査定額に納得がいかなかった場合は、売らずに普段使いをしたほうがいいでしょう。

○琥珀、パワーストーン、色石など
 これらはものにもよりますが、残念ながら値段がつかないか、買い取り対象ではないと言われる場合が多いもの。指輪やネックレスなどで、土台に金やプラチナが使われていれば売ることもできるので、ひとまず見てもらうことをおすすめします。査定額に納得がいかなければ、フリマサイトでの個人販売をしたほうがいい場合も。「ヴィンテージ」や「アンティーク」「リメイク材料」「パーツ取り」などのタイトルで出品すると、高く売れることもあります。

○古銭、切手コレクションなど
 古銭や切手は専門の買い取り業者がいるので、ネットで調べて、最寄りにそうした専門店があれば、出向いてみてもいいでしょう。古銭の場合に注意したいのは、状態を良くしようとして、洗ってしまわないこと。いわゆるアンティーク品は「状態がいい=きれい」ではありません。価値を下げてしまわないよう注意しましょう。

 いずれの場合も、1社だけの査定で手放してしまうと後悔しやすいもの。時間的な余裕を持ち、自身でもよく調べ、納得できる手放し方を家族で相談しましょう。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize