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「みんな家族なんだから」 夫家族と宿泊する際の部屋割りに驚愕 女性が絶望した夫のひと言
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
年末年始は、パートナーの実家へ帰省する人も多いでしょう。楽しいひと時を過ごすはずが、夫婦間に思わぬ溝を作ってしまうことも。年末年始の帰省で起きた夫婦間トラブル体験談を、夫婦カウンセラー・原嶋めぐみさんのアドバイスとともにお届けします。夫の家族と温泉宿に宿泊することになったという30代女性。夫に「うんざり」してしまった原因とは、なんなのでしょうか。
◇ ◇ ◇
家族そろって温泉宿へ 部屋割りに「?」が浮かんで止まらない
2歳の娘を持つ、神奈川県在住の河島祐子さん(仮名・30代)。夫の地元は九州地方にある温泉で有名なエリアのため、帰省時に温泉へ行くことを楽しみにしていたといいます。しかし昨年末、思わず離婚を意識するような事件が起こりました。
「義母が、みんなで温泉宿に泊まりに行く計画を立てたんです。みんなというのは、夫の両親、義姉、私たち家族です。『ちゃんと2部屋取ってあるからね』というので、ご厚意に甘えることにしました」
ところが、宿に着いて部屋割りに驚愕。家族ごとではなく、男女で分けるというのです。
「義母と義姉、私と娘というのに驚いて、小声で夫に『なんで家族別じゃないの?』と聞きました。でも、夫は何も疑問に思っていなかったみたいで、『みんな家族なんだから』と言われてさらに驚いてしまいました」
一晩、我慢すればいいだけと、不満を飲み込んだ祐子さん。食事も温泉も楽しめましたが、深夜に驚きの出来事が起こります。義母と義姉のいびきが、眠れないほどひどかったのです。
「夫の実家に泊まるときは、部屋が2階の端だったため気づいていませんでしたが、驚くほどうるさくて。娘もいびきが怖かったようでなかなか寝てくれず。ほぼ眠ることができないまま、朝を迎えました」
そして何よりも許せなかったのが、夫の態度でした。眠くてぐずる娘が、寝不足で疲れ切った祐子さんに抱きつくのを見て、楽しい旅行に水を差されたと思ったのでしょう。
「夫がボソッと『神経質なんだから……』ってつぶやいたんです」
祐子さんはもともと、実家へ帰ると息子に戻ってしまうような夫の態度に、結婚当初から悩んでいたそう。そのため、そのひと言が脳裏に焼きついてしまったといいます。
怒りを感じた理由をしっかりと伝えるべき
夫婦カウンセラーの原嶋さんは、夫のひと言について「見て見ぬふりはせず、追及するべきです」とアドバイスします。
「このままでは、夫が『義母や義姉と同じ部屋なのが嫌だったに違いない』と勘違いしたままになってしまいます。最も怒りを感じたのは『神経質』の言葉と、祐子さんをなじったことである点は、必ず伝えてください」
また、義母や義姉のいびきがうるさいことは、夫も絶対に知っているはず。それを黙っていたことについても、夫に対して反省を促すべきだと原嶋さんは言います。
「伝えてくれなかったのがなぜ嫌だったのか、何をされたことがどのように嫌だったのか、祐子さんはそれを丁寧に説明しましょう。事細かに伝えなければ理解してもらえません。途中で感情的にならないよう、伝えたいことを紙にすべて書き出しておくといいでしょう」
(和栗 恵)