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理系夫が帰省で豹変 義母の寿司でトラブルに 夫婦カウンセラーのアドバイスは
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
夏の帰省は、夫婦間に思わぬ対立を引き起こす場合があります。そこで、お盆の時期に帰省がきっかけで起きた夫婦間のトラブル体験談を、夫婦カウンセラー・原嶋めぐみさんのアドバイスとともに紹介します。1回目は、普段は理知的な夫が帰省をきっかけに豹変。夫の理不尽な発言に離婚を考えているという、30代女性のお悩みです。
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夫婦仲が良いと信じてきたのに…
相談者は、結婚4年の東京都在住、橋本恵理さん(仮名・30代)です。夫とは友人の結婚式の二次会で出会い、お互いに研究職だったことから、仕事の忙しさや難しさについて語り合い意気投合。数年の交際を経て入籍しました。
「我が家は共働きで、夫は家のことに協力的。自ら進んで掃除や洗濯をしてくれるので、私が料理を担当し、家事分担はほぼ平等です。給与はほぼ同じ額で、世帯収入も1500万円を超え、不満がないどころか『幸せ』と思える暮らしを送ってきました」
ふたりとも子どもを望んでいたため、結婚3年目には妊活を開始。しかし、なかなか授からず、今年の春に不妊治療専門クリニックへふたりで行き、検査を受けました。そこでもお互い悪い点は見つからず、話し合った結果、もう少しのんびりかまえることに決めたそうです。
何かあれば話し合い、これまで夫婦仲は良いほうだと感じていたという恵理さん。ところが、7月末に早めの夏休みを取得し、夫の実家に帰省した際、夫婦間に決定的な溝があることを感じてしまったといいます。
帰省予定のなかった義弟の妻が来たことで夕飯が足りなくなり…
夫は男3人兄弟の次男。3人とも結婚しており、義兄と義弟には子どもがいます。恵理さんたちが結婚してまもなく新型コロナウイルスが蔓延した影響もあり、夫の兄弟と会うのは久々でした。
帰省が決まったとき、義弟の妻は仕事の関係で帰省できないとなったものの、夫の実家に家族が勢ぞろいするのは初めてのこと。大人数の食事を用意するのは大変だろうと、初日の夜は寿司を取ることにしたそうです。義母が実家に集まる人数分ちょうどの、10人前を手配してくれました。
ところが、夕食ギリギリの時間になって義弟家族が到着。そこには来る予定がなかった義弟の妻がいたそうです。
すでに寿司は届いていたため、1人前を追加で出前してもらうことは難しく、恵理さんはどう配膳すれば良いのか困ってしまいました。すると、義母が「私はそこまで食べられないし、適当にあるものをつまむから良いわ」と言って、自分の分を義弟の妻へ渡すように指示したそうです。
「その後はトラブルもなく滞在を終え、帰宅の途に就きました。その道中で、夫が1日目の夕飯の話を持ち出し、『なんで母さんの寿司がなかったの?』と聞いてきたんです。私は経緯をすべて説明しましたが、なぜか夫は納得がいかない様子。そして『ああいうときはさ、孫の顔も見せられない恵理が遠慮するべきなんじゃないの?』と言い出し、絶句してしまいました」
それから帰宅までのことは、頭の中が真っ白になってしまいあまりよく覚えていないという恵理さん。帰宅後も夫の顔を見ることができず、客間に寝具を持ち込んで、別々の部屋で寝ているそうです。
「夫は自宅に着いて我に返ったのか、謝ってこようとしている感じはありますが、私がすべてを拒否している状態です。夫の本音を聞いた気がして、元の状態に戻れる気がしないのですが、離婚しかないのでしょうか」