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妻の実家に帰りたくない男性 トイレ使用時には信じられないルールが 夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ
お盆休みを利用して、帰省をしている人も多いでしょう。そこで、お盆の帰省中に起きた夫婦間のトラブル体験談を夫婦カウンセラー・原嶋めぐみさんのアドバイスとともにお届けします。「もう義理の実家に行きたくない」――そう弱音を吐く30代男性。結婚して3年目の今、彼を妻の実家から遠ざけているものはいったいなんなのでしょうか。
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マイルールだらけの義理実家に辟易
「離婚を考えるまでではないけれど、妻との関係にひびを入れることなく、妻の実家へ行かずに済ませたいんです」
そう語るのは、神奈川県在住の佐藤雄大さん(仮名・30代)です。妻とは3年前に結婚。当時はコロナ禍だったため、婚姻届を提出し、結婚式などは執り行いませんでした。妻の家族とはオンライン通話で顔合わせを行い、今でも月に2度ほど、夕食の時間にオンラインでコミュニケーションを取っているそう。
妻の実家へ一緒に帰ったのは、これまでに2度あります。妻の両親はふたりともいい人たちだと思う一方で、実家にはもう二度と行きたくないという雄大さん。妻の両親から押しつけられる“マイルール”が原因だといいます。
「1から100まで、家のルールが決まっている感じなんです。テレビなどのリモコン類は、使ったら元あった位置ぴったりに戻す。牛乳を飲んだら、注ぎ口を後ろ側にして冷蔵庫のドアポケットに戻す。冷蔵庫は3カウント以上開けないなど、とにかく細かいんですよ」
ほかにも、次の人が使いやすいようジャムの瓶にスプーンを差したまま回したら、義父に怒られたそう。そういうものは、使い終えたらすぐにフタを閉めるというルールがありました。また、お菓子の袋などのゴミをまとめて捨てようと手元に溜めておいたところ、食べ終わったらすぐに勝手口の外にあるゴミ箱に捨てるよう叱られたこともあったといいます。
義父が決めた男性のみのルールや行動制限にもぐったり
そして、何より耐えがたかったのは、トイレやお風呂での男性のみのルール。座って用を足すのは理解できるものの、トイレットペーパーを使わない男性の小用は、わざわざ水を流してはいけない。男性は入浴後にバスタオルを使用せず、フェイスタオル1枚のみを使うといったルールがあったそうです。
外出時のルールももちろんあり、スーパーマーケットなどの商店では常に家族と一緒にいるなど、行動を制限されることも。ざっと思い出せるだけでも、驚くほど細かなルールがありました。
「妻はこうしたマイルールをとくに疑問に思わないようで、家族に対して何も言いません。愛する妻のためと思い、昨年のお盆休みも、今年の正月も我慢しました。でもさすがにつらいというか、気が休まらないというか……」
今後は、妻だけで帰省してもらいたいという雄大さん。角が立たないように妻へ伝えるにはどうすればいいのか悩んでいます。