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そのまま水道に流すのはNGなものも 実家の片づけで苦労しがちな液体類 処理方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

実家の片づけで面倒な液体類(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
実家の片づけで面倒な液体類(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 実家の物置に眠っていた、いつのものかわからないペンキや消臭剤などのスプレーボトル、灯油、果実酒などが入ったボトル類。「こうした液体物は処分するのが厄介なので、早めに手がけることをおすすめします」と、実際に実家の片づけに苦労した経験のある、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんは言います。水と一緒に流してしまうと下水道管を傷めるばかりでなく、環境を汚染し周囲に迷惑をかけてしまうことも。では、どのように処分すればいいのでしょうか。

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古着に吹きつけるなど、処理前のひと手間が必要なスプレー缶やペンキ

○スプレー缶の処理
 スプレー缶の捨て方は自治体によって異なるので、まずはお住まいの自治体で決められた捨て方を確認しましょう。一部地域では、スプレー缶回収ボックスが設置されている場合もありますので、そういったサービスを利用してもいいでしょう。捨てる際にも手順があります。

1. ゴミ袋に古着や古タオルを入れてスプレーの中身を吹きつけ、布類に染み込ませる(スプレー缶を噴射する場合は、屋外や風通しのいい、人気と火気のない場所で行いましょう)。染み込ませた布は、燃えるゴミとして処分する。

2. スプレー缶のキャップを取りはずし、必要であればスプレー缶に穴を開け、自治体が案内するゴミの日に処分する(近年、ほとんどの自治体が「※缶に穴を開けることは危険ですので、そのままお出しください」と警告しているので確認を)。

 スプレーペンキを処分する場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどに吹きつけ、乾かしてから可燃ゴミとして処分します。ペンキ缶に残った大量のペンキは、専用の固化剤で固めてから可燃ゴミに出しましょう。固化剤は水性ペンキと油性ペンキの両方に対応している商品が多いですが、水性・油性のどちらか一方にしか使えないものもあるので、注意してください。

○揮発性の高い液体の処理
 シンナーやベンジン、消毒用アルコールといった揮発性の高い液体は、ビニール袋にタオルや古紙を入れてそこに染み込ませ、屋外にしばらく放置し、揮発させてから燃えるゴミに。量が多い場合は数日間に分けて揮発させましょう。