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そのまま水道に流すのはNGなものも 実家の片づけで苦労しがちな液体類 処理方法とは
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教えてくれた人:伊藤 まき
水道に流すのは絶対にダメ 適切な処理を
○灯油・廃油
ストーブなどに使うため買ったけれど古くなってしまった灯油や、農機具用にストックしてあったガソリンや軽油、大量の廃油などは引火性が高いため、処分する際は専門業者に委託する必要があります。また、これは高齢の方にありがちなのですが、普段使いしやすいように上記のような危険物を、別容器に入れて保管していることもあります。
知らずに排水溝などに流してしまうと、揮発したガスにより火災や爆発が起きてしまうことも。自分たちだけでなく、周囲の人をも危険にさらすことになりますので、必ず親に確認し、適切に処分するようにしてください。
○農薬や殺虫剤、高濃度の液体洗剤
これらは誤飲による中毒や皮膚の炎症を起こすため、川や地面にまく、近所の川に流してしまうということは絶対にしないでください。
農薬は、量が多い場合は最寄りの農協に相談を。スプレー缶タイプなど少量であれば、古布や新聞紙に中身を吹きつけ、自治体のガイドラインに従って発火性危険物として処理します。
また、高濃度の液体洗剤を水道に流すのはNG。農薬同様に、古布や新聞紙に染み込ませて処理しましょう(研磨剤を含んでいるクリーム状の洗剤も、同様に処理を)。
自家製の果実酒など“地味に面倒”なものもたくさんある
○自家製の果実酒や漬け物の処理
シンクの排水口に水切りネットを二重にかけ、水を流しながらざるにあけて、お酒やつけ汁を処理します。その後、残った果実などは水気をよく切り、新聞紙に包んで生ゴミへ。容器はよく洗い、ビン、プラスチックなど素材に合わせて分別します。
○マニキュアの処理
実は、マニキュアも処理が面倒なアイテム。プラスチックのフタ、瓶、液体、ブラシと分別作業が多いのでとても大変です。中身は古紙や古布に染み込ませ、揮発成分が渇いたら可燃ゴミとして捨てます。瓶は除光液を入れて中を洗い、リサイクルへ。汚れが落ちない場合は、不燃ゴミに出しましょう。
ネイルが固まってしまって出せない場合は、瓶ごとお湯に浸けて温めると、ネイルがやわらかくなります。できるだけリサイクルに出し、SDGsな暮らしを心がけましょう。
(和栗 恵)